33部分:32:墜ちる者
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作戦開始から約1時間、外部にいた機械兵器を減らし、突入部隊が突入してからでも20分は立つ頃。
機械兵器はエクセリオンバスターや、ラケーテンハンマーなどでどんどんと数を減らしていっている。
良彦は多数に対する技が、対軍しかないので地道になのはとヴィータのフォローだ。
「そろそろ、終わりが見えてきたな」
「あぁ、数は居ても戦闘力は大したことないしな、一寸疲れる程度だ」
軽口を叩き合う良彦とヴィータ、少し離れた位置で再びバスターを放つなのは。
実際には、外部担当魔導師の大半が疲労し、残敵掃討は実質この3人で行なっているようなものだ。
「…っの、馬鹿…砲撃は体に負担かかるから抑えろっていったの覚えてねーな」
「耳に入っても疲れた頭じゃ聴けてないんだろうな」
良彦の愚痴に、ヴィータがシュワルベフリーゲンを撃ちながら答える。
「ともあれ、そろそろか…ガード任すぞ、ヴィータ」
「おう、安心しとけよ、良彦」
言葉と共に、ゼピュロスを付けた手でカチンと合唱…
「ゼピュロス、『凪』広域探査」
『了解…魔力域及び風域拡散、動体反応集積』
カートリッジロード2発、辺り一帯に弱い風が吹き付ける。
広範囲故、処理能力大半を使い動けなくなるが、その精度は高く光学迷彩や幻術なども簡単に見破る『凪』の変化系。
当然、戦場のまっただなかで普通使う魔法ではないが、隣にヴィータがいることで良彦はこれを迷わずに使える。
「…残存兵器数…4,3,2,1…ぜ、いや、一体いきなりふえた、なのはの後ろ?!」
ヴィータと同時になのはの方をみる、兵器を殲滅し終えた事で安心したのか、レイジングハートを支えに立っているような油断した姿。
しかも、光学迷彩の機体なのか、目視出来ない…
「く、間に合えっ!」
『貫き』
更にカートリッジ2発ロード…速度に全力をまわし、制御は二の次…なのはに触れ、お互いがそこから離れ…る、瞬間。
二人の動きが突然止まり、響くのはざしゅっと肉を貫く音。
「ごふっ…ヴィ、タ」
「な、に…けふっ、これ」
そのままなら胸に突き刺さりそうだった透明な機械兵器の鎌のような刃が、良彦となのはの腹を貫通している。
それを見たヴィータの瞳孔が縮んで…
「てんめぇ、なにしてやがる!」
ラケーテンハンマーで、吹き飛ばし…刃が外れた良彦となのは…二人とも地面に倒れ込む。
「だれか、早く医療班だ、急いでくれ!」
叫ぶヴィータの声を聞きながら、良彦の意識は急速に薄れる。
「(あー、いってぇなこれ…なのはも、かわし、きれ…なか、った…か、わり…ぃ)」
薄れる意識のなか、
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