暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第23話 『想念、昊の如し』
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「…………」


 片目でウィンクされた時には、言い返すことはできなかった。






△▽△▽△▽△▽△▽






「短期間で、とりあえず現状戦力をアップさせる方法」


 ティアナが思案していたことは言葉通り、短期間で戦力をアップせることであった。


「うまくできれば、アンタとのコンビネーションの幅もグッと広がるし、エリオやキャロのフォローも、もっとできる」
「うん。それはわくわくだね」


 個人の能力を向上させるものだが、それによる自分との連携や、エリオとキャロをもっと安全に戦わせることができるという1人よがりしない考えにスバルは大きく頷いた。


(ティアはしっかりみんなのことをよく考えてる)


 スバルはティアナとコンビで行動をとることが多く、彼女が決して一匹狼(いっぴきおおかみ)として個人練習に(はげ)んでいるわけではないと元々考えていたので、大きく感心することはなかった。
 出会った当初のとげとげしい振る舞いはそういったことの裏返しであったと今になってはよくわかる。


「いい? まずはね……」


 スバルはその詳細に耳を傾けた。






△▽△▽△▽△▽△▽





 それからというもの、なのはやフェイト、ヴィータとの訓練指導以外の全ての時間をコンビネーションにあてた。
 休憩も訓練のうちに入ることはよく理解していたものの、息を合わせるような訓練は費やした時間がものを言うため、疲労をほぼ忘れるというくらい練習に励んだ。
 疲労の回復は隊長陣たちに知られてはならないと考え、シャマルには決して診察を依頼しなかった。
 なのはたちは彼女たちが個人的に訓練をしていることは知ってはいたが、内容を問い詰めるようなこともしなければ、傍観に努めるという事もせず、ただ無理をしないようにと願い、背を向けることにした。
 彼女たちが隠れて練習をしている時点で見るべきではないと判断したためだ。
 しかし、コタロウとエリオ、キャロには「彼女たちが無理をしないようにサポートをお願い」と彼女たちの疲れをなるべく軽減するように頼んでいた。
 スバルもティアナに対してはなるべく迷惑をかけないよう、彼女の考えに真摯に耳を傾ける。
 彼女の考えが危険行為になりそうな時はさすがに注意するも、強くなること、効率よく危険を脱することについては(おおむ)ね考えは一緒であった。


「幻術のデメリットは知ってるよ? でも、中長距離から踏み込んで近距離戦なんて、危険なんじゃないかな?」
「……それは、わかってる。でも、私が中長距離からの支援から近距離への攻撃に転ずることで、相手のリズムを崩し、意表を突くことが可能なのよ……ごめん、
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