暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第21話 『涕涙、霖の如し』
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からだ。
そして、その考えは当たりであり、相手は自分たちの今の場所を把握していることを知った上で依頼を投げかけてきた。
向こうにあるホテル・アグスタで行われている――実際にはまだ行なわれていない――オークションのカタログには載せられていない品を手に入れてほしいというものだ。
ゼストはレリックがらみでない限り不可侵を守るという約束のもと断るが、
「いいよ」
ルーテシアは2つ返事で答えた。
「優しいなぁ、ありがとう。今度、是非お茶とお菓子でもおごらせてくれ」
相手はルーテシアのデバイスに情報を転送する。
「アスクレピオスに私がほしいデータを送ったよ」
間もなくして、
吉報
(
きっぽう
)
を待っているよと相手は言葉を残し、通信を切った。
「……いいのか」
「うん。ゼストやアギトはドクターを嫌うけど――」
ルーテシアは小さく頷いて、実のところ自分は彼のことをそれほど嫌いではないと言い残し、身を隠していたフード付きの大きなコートから袖を抜き、ゼストに預ける。
「そうか」
またこくりと頷いて彼から十分に距離をとり、両手を広げる。
「
吾
(
ワレ
)
は乞う、小さき者、
羽搏
(
はばた
)
く者。言の葉に応え、我が命を果たせ……召喚」
紫紺
(
しこん
)
色の正方形の魔方陣を展開し、ゆっくりと魔力で土台を作りだした後に、呪文を詠唱した。
(おそらく、相手にも気づかれたろうな、
速
(
すみ
)
やかに完了して、はやくここを離れるとしよう)
ゼストは彼女の放つ魔力が特徴的で、かつ
躊躇
(
ためら
)
いがないことを知っていたので、そんなことを思いながら少女を見守る。
「インゼクトツーク」
その言葉で
幾
(
いく
)
もの小さい虫のようなものを身のまわりに放つ。
「
指令
(
ミッション
)
、
無機物操作
(
オブジェクト・コントロール
)
」
気をつけてね。と放たれた者に言い聞かせ、向かうように命じた。
無機物
(
ガジェット
)
に、自分が召喚させた虫をとりつかせ、相手が様子を見るために一時引き下がったのを見計らってから、
「ブンターヴィヒト。
無機物
(
オブジェクト
)
11機、転送移動」
と、さらに魔力を練りこんだ。
△▽△▽△▽△▽△▽
「有人操作に、切り替わった?」
シグナムとヴィータの攻撃が突如として当たらなくなったことからシャマルが見定め、
「それが、さっきの召喚士の魔法?」
六課本部のオペレーションルームにいるシャリオは、先ほど感知した巨大な魔力を放った召喚士の魔法によるものだと憶測する。
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