暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第18話 『今日という日この時だけは』
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そ、そうやってやんわりと断っているんじゃないか」
「ローラ、反抗期が終わったと思ったら、再発したぞ」
「あなた、ふざけてないでティアと一緒にお風呂に入ってきてくださいな」
「どうやら味方はティアだけのようだ、お風呂に入ろうか、ティア?」
「ママとはいる〜」
「う゛」
『それは残念』
一発ですっぱりと断られたシルフィオはすごすごと立ち上がり、お風呂に向かった。
「いつも悪いわね、ティーダ」
「それは父さんのこと、それともティアのこと?」
どちらもよ。とローラはくすりと笑い、エプロンをたたむ。
「気にしないでよ、母さん。僕だって迷惑かけてるさ」
「2年間のこと? それはティーダの人生のほんの一部でしかないわ。それにその間、ティアのことも見てくれてたでしょう?」
さぁ、座って、お茶にしましょう。とローラはティーダをテレビの前のソファに座らせると、まるでそれが自分の指定席であるかのように、ティアナは兄の
膝
(
ひざ
)
の上に座り込んだ。
ティーダは彼女の頭を撫でていると、
「それでも――」
「それに、迷惑と考えてはいけないわ。私たちが言うならともかく、息子、娘には言われたくないものね。それは当然であり、私たちは迷惑だなんて1度も思ったことはないわ」
「…………」
「今の仕事が終われば、今まで以上に『甘えて』構わないわよ?」
「母さん、一応、僕は勤めている身なんだけど?」
「そうだったわねぇ。さぁ、ティア、こっちにおいで〜」
「うん!」
ティーダの対面に座ったローラが両腕を開いて迎えると、今度は特別指定席にもそもそ移動する。
「息子が優秀でも親は悩むものねぇ」
「……母さん」
お互い困った顔をする中、くりくりと瞳を輝かせるティアナだけが不思議と首を傾げていた。
△▽△▽△▽△▽△▽
やはり、ティーダは参加することができなかったが、入学前の写真は全員で写すことができた。ティアナは家では甘えることが多くても、式では立派に1人で行うことができ、どうやら、長女も長男と同様に甘える時間はひどく短いだろうと思わずにはいられなかった。
シルフィオはティーダが帰るなり、現像した写真を1つ1つ
懇切
(
こんせつ
)
丁寧に語ると、この夕食前と夕食中、夕食後、入浴後、就寝前と計5回は聞かなくてはならないだろうと内心頭の中で考えていた。
(父さんみたいなのを『親バカ』というんだろうなぁ)
年の離れたティアナは写真を手にとって、「これ、ティア〜」といって次々と自分の写真を丁寧に並べている。
「可愛く撮れたろう、ティア?」
「よくできました」
彼女は頭にある小さい辞書の
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