暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第17話 『言えばいいのに』
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いでにエリオとキャロの様子もみてきてくれんか? フェイトちゃん、いろいろと不安なんよ」
「はいです〜」
「念話で話してみればいいのに」
ふと、念話でもある程度状況を知ることを指摘すると、フェイトははたとそれに気付く。
「……そっか」
彼女は目を閉じてエリオとキャロに話しかける。
[エリオ、キャロ?]
[はい。フェイトさん]
[もしかして、
探索機
(
サーチャー
)
に反応が?]
[う、ううん。違うの]
[フェイトちゃんがな、寂しいんやて〜]
[は、はやて!?]
[さっきのお返しや]
[う゛。あ、あのねそっちは大丈夫、滑って転んだりしてない?]
[はい。大丈夫です]
[気をつけてます]
はきはきと答える2人にまた寂しさが僅かに増す。
念話であるため口調はいつもと変わらないが、眉はハの字になっていた。
[何かあったら言ってね]
[……あ]
[……はい]
『何かあったら』という言葉の返事にエリオとキャロは歯切れ悪くも頷く。
[何かあったの?]
[い、いえ――]
[あるといえば、ありますし……]
[ないといえば、ないです]
[どういうことなの?]
[気になるなぁ]
そこで念話を隊長陣――ヴォルケンリッター含む――にも広める。
「ん、はやてちゃんどうしたの?」
「なんや、エリオとキャロがコタロウさんとなんかあったみたいやで?」
「コタロウさんが?」
『え゛、コ、コタロウさん混浴にいるんですか?』
「……どうしたんだ、お前等?」
『いえ、なんでも』
リインとシャマルが偶然にも声が重なり、2人とも敬語なのもヴィータは気になった。
[それで、なにかあったの?]
フェイトはまた念話を再開する。
本当になんでもないことですが、また驚いてしまいました。と言葉を繋いだあと、ぽつりと言葉を吐いた。
[コタロウさん、僕たちをファーストネームで呼ぶんです]
[あと、苦笑いくらいの表情も見せてくれます]
『[……へ〜]』
今浸かっている湯加減がちょうどいいのか、なんだそんなことかと軽く流そうとする。
ファーストネームで呼んだり、苦笑いするくらい
普通
(
・・
)
の人なら誰でもあると。
『[……何?]』
だが、ふと考え直してみると、彼が自分たちのことをそんな風に呼んだこともなければ、困った顔以外の笑った顔などみたことがない。
一瞬、興味本位で行ってみようかと、視線を混浴露天エリアへ通じるドアに向けるが、彼女たちは女性であり、恥ずかしさのほうがそれよりも大きく、
「なんだ、じゃあ見てきてやるよ」
ほれ、いくぞリイン。と後ろですこし戸
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