暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第17話 『言えばいいのに』
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とリインに
視認不可
(
オプティック・ハイド
)
をかけ、はやてを除く隊長陣は新人たちのサポートに力を注いでいた。
当のはやてはというと、
「…………」
現場より少し離れたところでコタロウのキータッチ
捌
(
さば
)
きに目を見開いている。
以前ゲンヤやなのはに言われたことは間違いなく事実で、彼は片手でありながら今現場に急行している彼等の倍ある画面を見てデータを収集している。
何故コタロウがいるかというと、彼
曰
(
いわ
)
く、「ケーキを貰った時点で休暇目的は全うしました。新人たちのデータを収集いたしましょうか?」というもので、なのはは「そう出来るのであれば、申し訳ないが」と、お願いしたのだ。
「う〜ん。聞きしに勝る」
はやての言葉は断定で、コタロウからは返事は無い。
(これは圧巻やな。
機械士
(
マシナリー
)
は皆こうなんかなぁ?)
書類整理が凄いのは知っていたが、この速さと正確をもった人材が他にもいるのかと思い、
「コタロウさん」
「はい。なんでしょうか、八神二等陸佐」
(お風呂のときに念話でもいいから名前呼んでもらえばよかったなぁ)
「他の機械士の皆さんも、コタロウさんほど早いんか?」
「……わかりません。機械士同士は配属してから一緒に仕事をすることがありませんので。もちろん顔は全員知っていますが」
「ん〜。ということは、もしかして出向がほとんど?」
「課に残ったり、出向に行ったりと色々ですね。私の場合は、2割は残り、8割は出向です」
その間もコタロウは表情は変わらず、キータッチの早さも変わらない。
(コタロウさんほど早くは無くとも、処理速度は異常の域なんやろなぁ)
しかし、機械士を見出した人間――出向先の上官――は危険も同時に考えなければならないことにはやては気付く。
(現場の領分を越えて仕事をこなしてしまえば、成長する人間がいなくなってまう)
彼女の思うことはもっともで、新人が覚えて成長する過程を全てこなしてしまうのであれば、彼等は成長できなくなってしまう。
現在六課の新人はフォワード陣しかおらず戦いに関しては問題ないが、シャリオやアルトたちはまだ優秀であっても成長途中だ。彼女たちにとって成長の起爆剤であるわからないものに対しての原因究明が出現することなく、解消してしまうのは彼女たちの成長を止めてしまうことになる。
はやては機械士の取り扱いを1つの課題として、ある程度の規制をかけることを念頭に置くことにした。まず、帰ってから彼の修理箇所に目を通さなくてはと思い、顎に手を当てて空を見上げると、
「……ん?」
先程まで綺麗な星空であったのに、気付けば暗雲が垂れ込んでいた。
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