第十話
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「私は関興で真名はロッタよ」
「ふむ。ロッタとクロエは珍しい真名じゃのぅ」
零が言う。
「まぁ二人は西方の人間だからな。俺らとは違う真名なんだろう。それに服も少し違うだ ろ?」
「成る程のぅ」
零が頷く。
「そういえば二人は武官かの?」
「うぅ〜ん、クロエは武官やろなと思うけど な。ロッタも一応は戦えるけど多分、人は 斬った事無いと思うからな」
確かクロエはマイソロ3では戦争の最前線におったらしいからな。
「成る程のぅ。後でクロエと鍛練でもするかの」
「……………」
バトルマニアやろか?
「そういえば零さん。何か報告があるんじゃなかったんですか?」
七乃が思い出したかのように言う。
「おぉそうじゃ。最近物忘れがあるからすっかり忘れておったわ」
「………ボケか?」
「……長門、何か言ったかの?」
いつの間にか首下に零の薙刀がそえられた。いやマジで恐いです。
「………何も言ってません……」
「長門さん。それを言っちゃぁ……」
七乃が冷や汗をかいている。
「全く……実は先日、反乱を鎮圧したんじゃがその時の賊が頭にこのような黄色の布を巻いておった」
零が皆に黄色の布を見せた。
「ふむ。賊にしては珍しいのぅ」
「クロエさん達のところではこんなのありました?」
「い、いや。私は色んな反乱兵を見てきたが、布を巻いた反乱兵は見なかった」
「えぇ。私もそのような反乱兵は見てないわよ」
いきなり七乃から声をかけられたクロエが一瞬、言葉をつまりながら答えてロッタも首を横に振る。
………これって黄巾の乱だよな?
「まぁとりあえずは何時でも動ける部隊を作って警戒するしかないだろうな」
俺の言葉に美羽達は頷いた。
漢王朝の終わりが近づいていた。
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