暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第16話 『オウム返し』
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「はい。デバイスです。……あの、リインフォース・ツヴァイ空曹長?」
「え、は、はい。何ですか?」
「とっさに使用してしまいましたが、皆さん、魔法に関する理解はされているのでしょうか?」
それは大丈夫です。と、すこし動揺しながらもリインは頷く。
「あ、エリオ、キャロ、こっちは突然で驚いたんだけど、何かあったの?」
「あの、はい。実は――」
向こうで自分たちが足を滑らせて湖に落ちそうになり、その時のこちらから傘が伸びてきたことを話す。
「大丈夫だったの!?」
「はい。支えてもらいました」
「えと、こちらは……」
キャロがフェイトから横目でコタロウを見ると、
「こっちは、コタロウさんがいきなり傘を振りぬいた、んだ」
彼女もコタロウを見る。
フェイトが言うには、また自分たちが話を再開し、アリサやすずかたちの大学生活や、エイミィの子育てについてそれぞれ会話をしだした最中、いきなり彼が立ち上がり、右手を左腰に手をかけ、傘をエリオたちが歩いていったほうへ居合い抜きのような速さで振りぬいたというのだ。
このとき、ヴィータの頭上を通過したために髪が風圧にひよりと少し浮いていた。
「なんていうか、アンタについて考えるのが少し馬鹿らしくなったわ」
「び、びっくりした〜」
アリサがため息にアルフも息を吐き、アリサの意見に何人かは内心頷く。
「い、いきなり何すんだ! 驚くだろ!」
ヴィータも頭を抑えながら、立ち上がって指を差すと、
「申し訳ありません」
一口続きを食べてから、彼も立ち上がり頭を下げる。
「ったく。助けるなら助けるで、ちゃんと……」
彼女は振り向いて湖のほうを向いてさらに文句を付け加えようとしたが、あることに気付く。
それは新人たちは向こうですぐに気付き、こちらにいる人も数名は気付いていた。
「……お前、どうやって分かったんだ? こっからだと見えねェだろ」
「私は目が良いのです」
『(目が良いってレベルじゃない気がする)』
考えることをやめたアリサたち数人以外は、そんなことが頭をよぎった。
△▽△▽△▽△▽△▽
コタロウは喫茶翠屋でトラガホルン夫妻と音声メール――傘に搭載されている機能の1つ――で連絡を取ったとき、次のようなことも言われていた。
『――夕食の後、というか、六課の面々や友人たちの事だ、おそらく何か
行動
(
イベント
)
を起こすだろう。それも誘われるようであれば、気兼ねなくついて行くといい』
『私たちのこと、特にジャニカのことなら心配しないで構わないわ。ケーキはこちらに戻ってきたと
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