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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第15話 『このような理由』
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と、その誰もが自分たちの言葉を理解できずにいることが一目で分かり、彼はすこし上目線でにやりと笑い、
「ま〜だまだ」
(特になのは。先生でそれだと、気付けないし、気付いてもらえないぞ?)
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第15話 『このような理由』
フェイトとエリオ、キャロがなのはと合流するため、喫茶『翠屋』の扉を開き、なのはたちと久しぶりに会う彼女の両親と姉に挨拶をして、少年少女2人を紹介し、座ることを促され、
『お、美味しい』
と、フェイトはエリオとキャロがほっと息をついたのを見届けた後、ふと視線を上げたときに、
「コタロウ、さん?」
『え?』
3人はコタロウが店の扉前、隅に座席に座っているのに気がついた。
「…………」
彼はぷすりとショートケーキ――2皿目――のイチゴにフォークをさして、口に運んでいる。
声をかけた後、ふと姿がいなくなっていたリインはコタロウのお向かいに座っており、クッキーを頬張っていた。
「はい。テスタロッサ・ハラオウン執務官」
『…………』
エリオとキャロは彼を振り向くかたちで彼を見る。
「何かご用でしょうか、テスタロッサ・ハラオウン執務官?」
コタロウは名前を呼ばれたからにな何か用件があるのかと、もう一度彼女の名前を呼ぶ。
「い、いえ。用はないのですが……」
「ないのですが? はい。それではなにか」
「いえ。何もありま、せん」
「はぁ」
バンソウコウをしている彼は寝ぼけ目を彼女に向けて小首を傾げた後、またケーキに目を落とし続きをはじめた。
[えーと、なのは?]
[あ、うん。コタロウさんの休暇先って、
海鳴市
(
ココ
)
だったの]
念話で翠屋にいるの理由も話した。
[す、すごい偶然だね]
どことなくぎこちない表情のフェイトになのはは頷くことしかできない。
「そういえば、ネコさんは今日、『正義の味方』は見れたのですか?」
『ネコさん?』
リインがコタロウをそう呼んでいることにフェイトたちは不思議がる。
「はい。拝見できました」
「その人ってどんな人なんです?」
「……正義の味方です」
「いえ、あのう――」
視線の先では外出用件を聞き出すことに失敗しているリインが言葉をうまく選べないでいた。
「その方のお名前は?」
「それは変身前のお名前でしたら、答えることはできません」
「えと、変身後で大丈夫ですぅ」
「
嬰獅石
(
えいしせき
)
ミラクルガオンです」
「ミラクル、ガオン?」
「も
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