暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第14話 『かぎしっぽ』
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ないでしょ]
[えへ。ばれた?]
ティアナもはぁと息をつく。
[アンタねぇ]
[……コタロウさんがいればなぁ]
[いくらあの人がここ地球の日本にいるからって、そんな偶然あるわけないでしょ]
[で〜も〜]
ティアナと2人しかいなければぐにゃりと背を丸めているスバルは、なんとか肩を落とすだけにとどめる。
「でも、コタロウさんがいれば、直してくれますかねぇ?」
『うん?』
どうもそう考えていたのは、スバルだけではないらしい。
「リインちゃん、そのコタロウさんって?」
「うちのマシナリー、機械士です〜」
『マシナリー?』
3人は初めて聞く言葉に首を傾げる。
「それはですねぇ――」
「すみません。トラガホルン夫妻で予約したものなんですが」
カランと扉が開き、1人の男性が入ってきたところで士郎たちはスイッチを家族の一員からスタッフに切り替える。
「あ、はーい」
『…………』
「本人たちが来られないということで、代理できました。一応こちら、代理を証明するものです」
「わかりました、すぐにお出ししますね」
「お願いします」
桃子はその客に笑顔を向け、振り向いてカウンターに向かおうとしたとき、なのはたちがそのお客を注視し、リインがクッキーを落としたことに不思議がる。
「えと、お客様をそんな――」
『コタロウさん!?』
「はい」
皆さんも御休暇中ですか? と、今日の体験で幾分か身に着けた社交性を少し垣間見せるコタロウがいた。
△▽△▽△▽△▽△▽
ぱたむとオーヴンを閉め、カウンターへの立ち入りを許可したコタロウは自分より背の高い男性士郎を見上げる。
「修理は済み、動くことも確認しました。専門家が明日来るのであれば、視て頂いたほうがよろしいでしょう」
「本当かい?」
そういって士郎はオーヴンを起動させ、自身でも問題ないことを確認する。
「いやはやなるほど、マシナリー、機械士とはよく言ったものだ」
「すごいわねぇ、コタロウさん」
実際作業は見ていなかったが、士郎が30分ぐらい格闘しても直らなかったものを5分もしないで直したことに感嘆する。
「ふむ」
コタロウはリインに促されるまま――任務中であるとだけ説明はした後――に修理をしたのはいいが、疑問が残る。
「リインフォース・ツヴァイ空曹長」
「はいです?」
「この方たちは何故、私の名前を知っているのですか?」
そういえば、こちらは何も話して居ないことに3人は気付く。
「ごめんごめん。私はこの喫茶『翠屋』の店主高町士郎
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