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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第13話 『バンソウコウとキィ』
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ンは彼から受け取った時、彼の仕事そのものに問題ないことが既に周知の事実の領域に達していたため、中身を確認せずに了承したのだ。
次に任意記載項目である外出用件に記載が見られたため目を移す。
そこには、
「え、えと、えと『正義の味方を拝見してきます』」
『…………』
またも少しの無言。
『ハイィ!?』
凄いと思わなくても、全員気になって仕方が無かった。
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第13話 『バンソウコウとキィ』
ここ海鳴市は海に面した街で、さらには山や丘もあるため、散歩やサイクリングには事欠かない場所である。
特に今の季節、お昼に差し掛かる2時間くらい前は気温もちょうど良く、ぽかぽかと陽気なので、さらに外出する誘惑に勝てない人間を増やしていた。
「ん〜! 本当に今日は良い天気ねぇ」
「それは今日何回目だぁ、エイミィ?」
エイミィは自転車――前輪は1つで後輪は3輪、後ろに2席備え付けられている電動3人乗り――を
漕
(
こ
)
いでいるため、思い切り腕を上げてることができず、ぐっと肩に力を入れて寝起きのネコのように背筋を伸ばす。
彼女は今、海の青さと山の深緑のどちらも楽しめる道を進んでいた。
「アルフは良い天気だと思わないのぉ?」
自分の前カゴに目を落とすと、
「……へ? 気持ちいい天気だけど?」
こちらはちらりと犬歯を
覗
(
のぞ
)
かせて、思い切り身体全体使って伸ばしていた。カゴの中なので、すこし窮屈そうであるが、それはとるに足らないことのようだ。
「というか、そのフォームの時にしゃべらないの」
「なんだよぉ、しゃべりかけてきたのはエイミィじゃんかよぉ。なぁ、カレル、リエラ?」
『…………』
紅い犬
(
・・・
)
は後ろの座席に座っている2人に聞こえるように声を出すが、反応はない。
不思議に思ってエイミィは後ろを向くと、
『すぅ、すぅ』
後ろの女の子が前の男の子に抱きつくかたちで寝息を立てて、ぐっすりと眠っていた。
「どうりで静かで背中が重いと思った」
男の子は頭を彼女の背中につけて寝息を立てている。
(この天気じゃあ、負けちゃうよねぇ)
「まぁ、この天気――」
「アルフ、前、前!」
エイミィは電動4輪の特性を大いに使って、いつでも安全に止まれる速さで走行していると向こうから歩行者が歩いてくるのが見え、後ろに顔を向けているアルフに声をかける。
この世界のほとんどの動物はしゃべらないのだ。
アルフは出す言葉を飲み込みこの世界の動物に成りきる。
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