暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第13話 『バンソウコウとキィ』
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 どこから出したかわからないルーペをスバルに渡して、彼女はそれを使ってしげりと見ると()の裏側にアルファベットで、


『リインフォース・ツヴァイ』


 と、彫られていた。


『…………』


 気付けばエリオとキャロも覗き込んでいる。


「……なぁ、リイン」
「なんです?」
「この前、ナカジマ三佐から聞いてきたこと……」
「それは私が教えるよ〜」


 はやては以前ゲンヤから教えてもらったことをしまっていた頭の引き出しから既に取り出していた。






△▽△▽△▽△▽△▽






「――というわけや。つまるところ、紹介情報のままなんよ」
『…………』


 はやてが説明し終わった後、シグナムとシャマルでさえあいた口がふさがらないでいた。


「ヴィータにみせた『記憶力』。私や皆に見せた修理の『速さ』は別物みたいやけど、それ以外のキーの操作や、修理そのものの技術は機械士(マシナリー)本来の能力みたいやね」


 うんうんとリインも頷いている。


「まぁ、悪い人やないし、新人たちからみた私たちみたいな人ということやな」


 自分を自慢するという意味やないんやけど。と息をつく。


「早い話、技術について隊長陣含め全員、分野が違うので驚いていただけというわけですぅ」
「素直に凄いと思って、気にしないことやね」


 たしかに、ここにいる全員は魔導師や教育者として仕事をこなすことが多く、技術者としてその現場に勤めたことはない。
 そう考えると、なんとなく、なんとなく納得することができたため心に余裕が作ることができた。


「……そういえば、今日コタロウさんを見ていませんね」
「そ、そうだね」


 そしてキャロがゆっくりと、この話題の終わりに足を進めるとスバルもそれにのる。


「まぁ、あの人はいつも私たちといるけど、前線メンバーじゃないし」
「技術者、機械士ですもんね」


 ティアナとエリオもついてくる。


「あー、コタロウさんは今日、お休みやよ。休暇届けは先日もろてる」
「たしか、外出届けも出ていましたですねぇ」


 大きくなったリインがモニターを出す。


「『コタロウ・カギネ三等陸士。休暇願』」


 別に読まなくてもいいんじゃ。とまわりは思うが、話の流れ上、特に重要でない会話のような感覚で聞くことにする。


「『外出先、第97管理外世界、現地惑星名称『地球』の日本』」
『…………』


 リインもそこまで言った後、


『ハイ?』


 そろえて声が上擦る。
 そこで初めて休暇の外出先を知った。
 はやてとリイ
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