暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第12話 『言い忘れ』
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、沈着な女性であるが、はやての話を聞いたときはさすがに青い長髪を少し揺らして驚いた顔になっていた。
「本当に優秀な人間みたいだな、その、カギネ三等陸士っていうのは」
ゲンヤは箸で魚を
啄
(
つい
)
ばみながら依頼した工機課課長を思い出しながら笑う。
「笑い事やあらへんですよ」
「この食器も然りですぅ」
彼が作成した食器の中には箸も含まれていた。
「まぁ、機械士が器用なのは事実だな。それくらいわけはない」
ギンガはリインのスプーンを手に取り、それには装飾も施されているのをみてさらに驚く。
「機械士っていうのは修理が主なんですよね? なんで書類整理も凄いんですか?」
彼はぐいとお茶を飲んで、にやりとする。
「そりゃ副産物だ」
「副産物?」
「ですか?」
「あいつ等は、修理をするにあたっては設計図を見たりもするわな。だが、その設計図は自分が作ったもんじゃねぇ」
「…………」
「自分が作ったものでもねぇ設計図を見たり、それに関わる資料をみているうちに書き手の性格を無意識のうちに読み取る技術がつく」
今は専門メカニックが自分で設計したものを自分で作成し、自分で修理するだろう? とさらに言葉を繋ぐ。
「加えて、質量兵器の機械調査も請け負ってるんだから、情報整理、書類作成はお手のもんだ」
そこまで聞いて3人は『なるほど』と息を吐くと、ギンガが口を開く。
「でも、そういうことなら、私たちでも――」
「『やっている』わな。でも、工機課の人間は全部で何人か知ってるか?」
「確か、5人、と」
そこでいち早く答えたはやてはぞくりと背筋に違和感を覚える。
「そう、5人で、課の紹介情報にはなんて書いてあった?」
リインはそこでモニタと開きポンとキーを叩く。
「『時空管理局陸上における、電磁、電算、電気、電器、電子部品を担う部であり、工機課はさらに工業生産部品、主に管理世界に存在する質量兵器の調査、検証を行う課』ですぅ」
「まぁ、あえて言うなら、その情報は設立当初から変わってねぇから、正しくは陸に海も追加されていることだな。設立が陸なんで海がついていないだけだ」
至極簡単に管理局上の機械すべての修理を5人でやっていると言ってのけた。
『…………』
「な? 言い得て妙だろう?」
ま、現在は各部や課には専門メカニックがいるから、忙しさはさほどでもないがな。とそこまで言うと、店員にお茶のおかわりを注文する。
「つまり、管理局の機械の修理を5人でまわしていると?」
「いや、今はほとんどそういうことはない。それでも見てきた書類の数は俺やお前等がやってきた
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