暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第12話 『言い忘れ』
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たときだな)
「ありがとうございます」
「捜査主任はカルタスで、ギンガはその副官だ。2人とも知った顔だし、ギンガならお前も使いやすいだろう?」
「はい」
モニターで説明するために立っていたはやては、スカートに手を当て、ちょこんとゲンヤを正面にして座る。
「うちのほうは、テスタロッサ・ハラオウン執務官が捜査主任になりますから、ギンガもやりやすいんじゃないかと」
(しかし、よく頭がまわる)
「スバルに続いて、ギンガまでお借りするかたちになってしもうて、ちょっと心苦しくはあるんですが……」
「なに、スバルは自分で選んだことだし、ギンガもハラオウンのお嬢と一緒の仕事は嬉しいだろうよ」
「はい」
「しかし、まぁ、お前も気が付きゃ俺の上官なんだよなぁ。魔導師キャリア組の出世は早ェなぁ」
ゲンヤはさすがといわんばかりに呆れ混じりにお茶で喉を潤すと、はやてはどう切り返せば分からない顔をして、
「魔導師の階級なんて、ただの飾りですよ。中央や本局へ行ったら、一般士官からも小娘扱いです」
「だろうなぁ。っと、すまんなぁ。俺も小娘扱いしてる」
「……ナカジマ三佐は今も昔も私が尊敬する上官ですから」
ここだけは心に留めていますとばかりに、彼女はゲンヤに目を合わせる。
(女性は嘘を付くとき目を合わせるみたいだが、コイツの場合は分からんな)
「そうかい」
しかし、実のところゲンヤの少し後ろに焦点をあわせて恥ずかしさを隠しているのは、本人しか分からない。
「失礼します。ラット・カルタス二等陸尉です」
話が一段落したところで、ゲンヤがモニタを展開して一人の男性に通信をとる。
「おォ、八神二佐から外部協力任務の依頼だ。ギンガ連れて、会議室でちょいと打ち合わせをしてくれや」
了解しました。といって、通信を打ち切る。
「ありがとうございます」
「打ち合わせが済んだら、メシでも食うか」
「はい! ご一緒します」
はやては笑顔で応えるがすぐに真摯な顔になる。
「ナカジマ三佐」
「ん、どうした。まさか、他に人を出せとか言うんじゃねェだろうな」
それはさっきのロストロギアの密輸ルートについての説明くらいの表情だ。
「
機械士
(
マシナリー
)
って何者なんですか?」
△▽△▽△▽△▽△▽
会議の後、はやてはリインとともにゲンヤ、ギンガと一見和風とも思える食堂で食事をすることになる。
この食堂はゲンヤがよく通っているようで味も確かであった。
「そんな人、いるんですか?」
スバルの姉ギンガ・ナカジマは普段は落ち着いた
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