暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第12話 『言い忘れ』
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た。


「そう、それ! 足は留めて視野は広く。……射撃型の真髄は――」


 ティアナはなのはが制御する弾丸を次々と命中させて霧消していく。


「あらゆる相手に正確な弾丸を選択(セレクト)して命中させる」


 弾倉を交換しまた次、また次と打ち抜く。


「判断速度と命中精度!」
「チームの中央に立って、誰より早く中長距離を制する。それが、私やティアナのポジション、センターガードの役目だよ」


 またもう1つ、いや、複数個魔力弾をなのはは生成した。






△▽△▽△▽△▽△▽







 はやて、リイン、シャリオが隊舎の外に出たとき、ちょうど向こうからフォワード陣たちが歩いてくるのが見えた。


「あ、皆お疲れさんや」
『はい』
「はやてとリインは外回り?」
「はいです。ヴィータちゃん」
「うん。ナカジマ三佐とお話してくるよ。スバル、お父さんやお姉ちゃんに何か伝言とかあるか?」
「いえ、大丈夫です」


 スバルは手をひらひら振る。
 その反応を見てからジト目で1人に視線を送る。


「それと、コタロウさん」
「はい。何でしょうか、八神二等陸佐?」
「あんさんについて、よ〜く聞いてくるからな?」
「……はぁ。私について、ですか? 私、そのナカジマ三等陸佐にお会いしたことがないのですが」


 コタロウはただ上長に言われて出向されてきただけなので直接ゲンヤに会ったことはない。


「ちゃうちゃう。機械士についてや。もう驚かへんようにな!」
「驚く、ですか? というより、機械士というのは――」
「ええな!」
「……はい」


 なにか説明しようと口を開くが、基本的にコタロウは反抗ということはしないため、こくりと頷く。


「コイツについてわかることはぜ〜んぶ聞いてこいよ、リイン!」
「紹介情報以上にわかる工機課の情報を仕入れてきてください、八神部隊長!」


 言葉に出したのはヴィータとシャリオであるが、ここにいる全員が『よろしくお願いします!』 と言っているような表情をしている。
 コタロウが首を傾げる中、はやてとリインは皆の意思を確認すると、颯爽と車を走らせていった。






△▽△▽△▽△▽△▽







 ゲンヤ・ナカジマ三等陸佐は一通りはやてのロストロギアの密輸ルートについての詳細を聞き、ちょうど良く冷めたお茶を口にする。
 結果だけいうと、調査のための人材が欲しいということらしい。


「ま、筋は通ってんな。いいだろう、引き受けた」

(肝心なところは濁すか。質問しても、のらりくらりやられそうだな。すこし、傍観に努めるか。言うのは点が線になっ
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