暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第12話 『言い忘れ』
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手本を見せる。
「これを、確実にできるようになったら――」
2人はこれから先は早さが上がるのだろうという予測は正しく、スフィアの目標への認知、攻撃までの早さと速さがあがり始め、目で追うのがやっとになる。
しかし、フェイトは先程2人に教えたことを忠実に再現しながら避けていく。
『ッ――!!』
2人が声を上げたのは、フェイトがある地点に長居をしたため、攻撃の的になり、スフィアからの一斉射撃を受けたからである。
悪い見本でも見せたのだろうかと思った矢先、
「こんな感じにね?」
後ろのほうで声がしたので振り向くと、ついさっきまで正面にいた女性が「はじめからこんなのは無理かな?」 というように眉をハの字にして微笑んでいた。
もう一度正面を向くと、彼女の移動の軌跡が地面をえぐるように残されているのがみえ、感嘆する。
「今のも、ゆっくりやれば誰でもできる基礎アクションを早回しにしてるだけなんだよ?」
『は、はい』
「スピードが上がれば上がるほど、勘やセンスに頼って動くのは危ないの」
フェイトはゆっくり2人の正面に立って視線が合うように屈んで、
「ガードウィングのエリオはどの位置からでも、攻撃やサポートができるように。フルバックのキャロは素早く動いて、仲間の支援をしてあげられるように」
エリオとキャロの肩にぽんと手を置く。
「確実で、有効な回避アクションの基礎。しっかり覚えていこう?」
『はい!』
「キュクル〜」
私も! と、フリードが尻尾を振った。
△▽△▽△▽△▽△▽
「うん。いいよ、ティアナ。その調子!」
なのはとティアナのほうでは魔力弾が飛び交い、2人の弾丸がぶつかるたびに大きな音がして、地面が響いていた。
「ティアナみたいな精密射撃型は、一々避けたり受けたりしてたんじゃ、仕事ができないからね」
なのはが人差し指を上げると、いつもの彼女の魔力弾とは色の違うものが2つ指先に集まる。
「――ッ!? バレット、レフト
X
(
ヴイ
)
、ライト
RF
(
アールエフ
)
!」
ティアナのデバイス、クロスミラージュが反応した直後、背後から別の弾丸が彼女を狙う。
今いる位置から飛び退き、身体を回転させて避けると、すかさずなのはが彼女に狙いを定める。
「ほら。そうやって動いちゃうと後が続かない」
起き上がりの隙をつき、彼女は弾丸を撃つとティアナはその2つに向かって
撃鉄
(
げきてつ
)
を引き、引き金を引く。
弾丸の一つは互いに交差しながら上空へ駆け上がっていき、もう一つは地面に水平に直進に弾丸同士が当たって雲散し
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