暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第11話 『ひとくちサイズ』
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う少しもすれば今日と明日の境目を経験できる時間だ。


「リインも今日はお疲れやろ? 無理はあかんよ〜」
「ひいえ、これは私のひごとですぅ」


 くわりとあくびをかみ締めて、彼女はキーをタイプしていた。
 現場管制をしていたリインははやての側近という立場もあり、年齢的には幼いにもかかわらず、書類整理を手伝っていた。
 はやては管制でさえ疲労があるだろうになおかつ今の作業をしている彼女に申し訳なく思い定期的に『無理はあかん』と注意していたが、それでも彼女はやめなかった。
 断ったなのはたちと違い、リインはそのようなこともありえる立場であるため強くやめさせることができないのだ。
 だが、その強制も彼女の体力的に自然に訪れそうであり、なによりも彼女のあくびが物語っていた。すぐにもコロンといきそうである。


(寝たら、バッグに入れたげんと)


 はやては、ぽつりとつく自分のあくびには自覚が無かった。






△▽△▽△▽△▽△▽






 コタロウは出動の後、特に指示は無く、ヴァイスとともにヘリの調整作業――ヴァイスがメインに調整作業を行い、本人は彼からの質問や確認作業を行う――を行い、夕食後は隊舎の空調を見て回っており、結構な時間が費やしていた。
 彼は機器修理の時間は早いが、行動そのものの動きはゆっくりで移動も伴えば総じて時間がかかってしまうのだ。
 今日はこれくらいにしておこうかと思い、宿舎に戻ろうとしたところで、ふと右隣から空調音が耳にはいる。


(空調に異音有り。というか、八神二等陸佐たちはまだ仕事してるんだ)


 自分のことは棚に上げて、そのようなことを思う。


(どうしようか。明日でもいいけど、ジャンも『六課ではできるだけ人と話したほうがお前の為だ』と言ってたし、一度確認をとって、ダメであれば明日にしよう)


 彼はブザーを押したが、向こうからは反応がない。


(あれ?)


 次いで2度押してみたが、反応は無かった。


「いないの、かな」


 ブザー付近にはオフィス内の状況も確認でき、電灯は『オン』と表示されているし、ロック状態は『オフ』と表示されていた。つまり、電気は点いていて、鍵はかかっていないと言うことだ。


「よし。空調機を直して、消灯、施錠して、明日、八神二等陸佐に『施錠されていませんでした』と報告しよう」


 独り言とポツリとはいてから、ドアを開けると、


「……八神二等陸佐、リインフォース・ツヴァイ空曹長?」


 デスクに突っ伏しながら静かに寝息を立てているはやてとリインがそこにいた。


「ふむ」


 しばらく考えた後、彼は胸ポケットからメモ帳を取り
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