暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第11話 『ひとくちサイズ』
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新デバイスの2機にとって重要なのはコタロウではなくマスターであるスバルとティアナなのだ。役に立っていないと聞かされているようであれば、我慢できない。
2機はどうすればよいのか問い詰めると、シャリオが答える。
「それは、初めに言ったとおり、一緒にレベルアップしていくという意味で、たくさんスバル、ティアナと練習をこなしていくこと。あなたたちはAI、その機能がついているから、早くマスターの癖を学習することね」
なのははマッハキャリバーとクロスミラージュを本人に返すと、
<早く、練習を開始しましょう!>
<今日中に貴女の個人内変動を学習してみせます!>
この2機が人型であるなら、間違いなく鼻息を荒くしていることだろう。
スバルとティアナは気圧されながら頷き、シャリオは手元のローラーブーツとアンカーガンを見て、周りに気付かないようにはぁッと息をつく。
(くやしいな)
コタロウのデータ収集に不備は無く、自分が得た情報からその癖を判断し、最初から組み込んでいないことに未熟さを感じる。
本当は、ある程度情報は解析済みで、それを元に再調整をかけることは可能であったが、それでもコタロウの域までの調整は不可能と自覚していた。
現在、そのような人の癖を扱った調整作業は自作でない限り、機能として既にほとんどのデバイスには取り込まれており、本当の意味でのその人専用になるのには時間はかかるが、実質不必要な技術である。
一昔前であればその人の癖をオーダー時に取り込み、完成時にその人専用にすることのできるデバイス作成者はいたが、
今日日
(
きょうび
)
そのような人間は少なく、シャリオもそれに当てはまる。
彼女はその実質不必要な技術を目にしたことは無かったし、本人もその様な機能があるのであれば、もつ必要はないと考えていた。
だが、その職人技のような技術保有者を目にすると、自分の技術の低さを痛感してしまう。
(なんか、平然とやられると子どもあつかいされたみたい)
シャリオはそう思うと、ぎゅっと拳を強く握った。
△▽△▽△▽△▽△▽
はやてたちの世界では書類は電子として扱われることが多く、紙のようなもので扱われることは少ない。
しかし、もし紙として扱われていたのであればデスクが書類で溢れかえっているは間違いないであろう。
それぐらいの分量をはやてとリインはこなしていた。
「どれだけあんねん」
ちょうど折り返しについた時点で、はやてはその書類につっこみを入れた。
夕食は軽く済ませ、なのは、フェイト、ヴォルケンリッターの再三の手伝い願いを
頑
(
かたく
)
なに断り、ずいぶんと時間が経つ。
あと、も
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