暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第11話 『ひとくちサイズ』
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でなさい」


 ティアナもキャロの召喚と連続のエリオへの後援魔法。彼はその受諾と加えて自身の魔力解放後の攻撃で疲労していないわけがないと判断し2人を止める。
 異なる系列の魔法を使用することは集中力を多分に消耗し、精神的に疲労することは当然であり、後援魔法を受け、自分の魔力と掛け合わせたときの疲労もよく知っていた。


『でも……』
「ダ〜メ」
『……はい』


[このコたち2人は、オーバーワークになる可能性もあるしね]
[あー、その辺はティアに似てるねぇ]
[う、うっさい! バカスバル]
[さっきのお返し〜]


 まぁ、お返しはこれだけでは終わんないだけど。と思いながら内心舌を出す。


「じゃあ、行こっか」


 そうしてスバルも動き出そうとしたとき、


「あ、いたいた。スバル〜、ティアナ〜」


 ふいに呼び止められ、2人は呼ばれたほうを向くとそこにはスバルのローラーブーツの入った肩掛けバッグとアンカーガンを持ったシャリオがいた。






魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第11話 『ひとくちサイズ』









「あれ? なのはさん?」


 訓練場を利用する時には用途や時間等の申請等を事前に提出しなければならないため、個人練習であれば、普通利用しないのであるが、今回はシャリオがその手続きをしていたため、訓練場に向かう。
 エリオとキャロは見学を希望し、ついてきている。
 訓練場にシミュレーションの設定が終わり、シャリオが口を開こうとしたところで、なのはが隊舎からこちらに向かってくるのが見えた。


「はやてちゃんの事後処理の書類整理手伝おうとしたら、断られちゃった」


 『こういうのはわたしの仕事やよ』って。左頬を指先でぽりぽりかきながらにゃははと笑う。


「んで、こちらに顔を出してみたの。明日から個別練習も入るし。教導(ティーチング)というよりは指導(コーチング)だから、主に見学だけど」


 それならばと、少年少女2人がなのはのほうを向くが、


「エリオとキャロはお休み。ね?」


 そこはスバル、ティアナと同意見であり、2人は肩を落とした。


「シャーリー、見学といって何だけど、何をするの? データ収集?」
「収集といえば、そうですね」


 シャリオはバッグの中からローラーブーツを取り出し、アンカーガンをティアナへ、ブーツをスバルに受け渡す。


「2人はこれ、修理してもらったんだよね?」


 2人は頷く。


「使ってはみた?」


 2人は首を横に振る。


「私は握って構えたくらいです」

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