暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第10話 『お好きなほう』 Dパート
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。
「この案件はやはり素晴らしい。私の研究にとって興味深い素材がそろっている上に――」
1人の女性と1人の男子を拡大させる。
「この
2人
(
コ
)
たちを。生きて動いているプロジェクト
F
(
エフ
)
の
残滓
(
ざんし
)
を手に入れる
好機
(
チャンス
)
があるのだから」
彼の含み笑いはルーム内に静かに響き渡った。
△▽△▽△▽△▽△▽
機動六課の面々は初めての出動任務を終え、少し遅めの昼食をとることにした。
もちろん、全員同時ということはなく、シフトごとで時間を割り振ってであるが。
グリフィスやオペレータ、ヴォルケンリッター(リインを除く)たちは管制、警備を兼ねて先にとり、その次に実際に出動した人たちがとることになる。
「皆、おつかれや」
はやても彼らを迎え入れ一緒にとることにした。
『ありがとうございます』
「それじゃあ、ごはんにしよか?」
「はいですぅ」
そうして、食堂へ移動する。先頭は隊長陣、中に新人たちが、1番後ろににヴァイス、コタロウが続く。
(そうだ)
その途中ふと、キャロは足を止めて振り返った。
「コタロウさん」
「はい」
彼女は彼よりも背は低く、見上げるかたちになる。
「
応援
(
エール
)
ありがとうございました」
「それは何よりです」
彼はにこりともせず、寝ぼけ目を細くして、キャロのお辞儀に合わせて、帽子を取って頭を下げた。
(もしかしてお兄さんって、こんな感じ、なのかな?)
そして、頭を上げたキャロは何故かふとそんなことを思う。
『…………?』
それを聞いていた新人たちやヴァイスはあの時のコタロウの応援の言葉を思い出し、首を傾げた。
「コタロウさん、皆になんて言ったんですか?」
食堂に着き、並び始めたときに、なのはが話しかける。
「『頑張らないでください』と言いました」
「…………」
なのはたち隊長陣はくるりと視線を彼に向けた。
「……えと、んー?」
「リイン?」
「あ、はい。確かに、コタロウさんはそういいました」
キャロを除く新人たちはぎこちなく笑う。
その間に少々ご機嫌なキャロは、皆の会話を左から右に聞き流し、並びの先頭になっていた。
彼女は今日のメニューを見て眉を寄せる。
(どれにしよう?)
それはAかBかの2択になっており、どちらかを選べば料理を頼める仕組みになっている。
今日は先程の出動任務もあったため、食堂はこの時間でもセルフサービスではなく、料理を作ってくれる女性たちスタッフがい
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