暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第10話 『お好きなほう』 Dパート
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フェイトを彷彿させる成長し、凛々(りり)しい『選択した』女性がいた。


「――ッ!?」


 ただ単純に見惚れて動揺し、顔に朱がはいる。


「いくよ、竜魂召喚!」


 彼女は一心に魔力制御に集中し、エリオを抱く力が強くなる。


「蒼穹を(はし)る白き閃光。我が翼となり、天を駆けよ」


 2人の足元にはミッドチルダ特有の四角い魔方陣が帯びているが、放たれる魔力、召喚魔法のためか少し様式は違っていた。
 そこから自分の背よりも大きな翼が一対(いっつい)出現する。


()よ。我が竜、フリードリヒ」


 その翼は(ことば)に導かれ、


「竜魂召喚!」


 詠唱完了と共に大きく羽ばたき、キャロの魔力光の幕を卵のように突き破って白く大きな竜が召喚された。



「召喚成功」
「フリードの意識レベル安定(ブルー)。完全制御状態です!」
「……これが」
「そう。キャロの竜召喚。その力の一端(いったん)や」


 オペレータールームでは全員が声をもらし、



「……あれが、チビ竜の本当の姿」
「格好いい」


 車両の上ではティアナとスバルたちが嘆息していた。



(でき、たぁ)


 キャロはふぅと息を吐き、安心して閉じていた眼を開くと、自分の腕の中にはこちらをじっと見つめているエリオがいた。


「――はぅっ! ご、ごめんなさい」
「う、うん! そんな、こっちこそ……」


 そうして、急いでキャロはエリオを離す。
 2人のやりとりをよそに、フリードは上昇を続け先程までいた車両まで戻っていく。


「あっちの2人には、もう救援はいらないです。さ、レリックを回収するですよ?」


 リインを含めた3人とすれ違うことになり、そんな言葉が聞こえた。
 そして、もとの車両ではガジェットが天井を突き破って姿を現していた。


「フリード、ブラストレイ!」


 フリードが大きく息を吸い込み、首をそらせると正面には火球(ブラストフレア)とは比べ物にならないくらいの大きな火炎を生み出し、


「ファイヤ!」


 合図と共に噴射する。
 相手は依然としてAMFを展開しており、それが炎を防いでいるため、損傷(ダメージ)はするが大きさは小さい。


「やっぱり、硬い」
「あの、装甲形状は砲撃じゃ抜きづらいよ」


 球体では確かに砲撃は打ち抜くことは(かた)く、着弾点が中央しかないため破壊するのは難しそうだ。


「僕とストラーダがやる」


 キャロはそれに頷くと、フリードを操りガジェットを正面に距離をとって、詠唱を始める。


「我が乞
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