暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第10話 『お好きなほう』 Dパート
[4/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
を無効化していく。
『(これは……)』
「
AMF
(
エーエムエフ
)
!?――
Anti
(
アンチ
)
Magilink
(
マギリンク
)
Field
(
フィールド
)
:領域内魔力無効化」
「こんな遠くまで……!?」
魔力を無効化されたエリオはガジェットに純粋な力で挑むかたちになり攻勢するが、及ばないところは多く、アームにストラーダをつかまれ、弾かれそうになる。
(私は、どうすれば……)
キャロは苦戦しているエリオの背中を見る形になり、自分が何をすればよいのか
戸惑
(
とまど
)
う。
「あ、あの――」
「大丈夫、まかせて!」
しかし、そのエリオの背中は依然として変わらず震えており、加えて相手はさらに彼に照準を定め、近距離から光線を放つ。
それを彼は跳躍してかわし、
翻
(
ひるがえ
)
ってガジェットの後ろに付き、次のアームの攻撃に備えることはできたが、光線とアームの同時攻撃を受けて体勢を崩し、連続攻撃によって、車両の壁に叩き付けられた。
「――ッく、はッ……」
それを見守ることしかできないでいるキャロは、続いて彼がアームで吊り上げられるのをみても身体が反応できないでいた。
(私は――)
何か行動を起こさなければいけないと分かっていても、身体が金縛りになったように動かず、思考がその代わりに動くことはよくあり、キャロもそれと同様の感覚に陥った。 彼女の思考はまるで制御できない感情のように、無理矢理自分の過去がフラッシュバックし、大きく彼女を
占
(
し
)
める。
――『確かに、
凄
(
すさ
)
まじい能力を持ってはいるんですが、制御がろくにできないんですよ』
(私は――)
――『竜召喚だってこの子を守ろうとする竜が勝手に暴れまわるだけで……』
(違う! 私は――)
思考の中の彼女は首を振った。
――『キャロは何処へ行って、何をしたい?』
(私はあの時、いつも『私のいてはいけない場所』、『私がしてはいけない事』ばかりの世界から変わったんだ)
そう、確かに彼女はあの瞬間から生活が一変した。
――『強すぎる力は『
災
(
わざわ
)
い』と『
争
(
あらそ
)
い』しか生まぬ』
(私の力は『危険な力』、『怖い力』)
思考の中の彼女は自分の力の可能性に眼を瞑るが、エリオがアームから解き放たれ、上空に高く投げ出されたところはしっかりを見ていた。
その『しっかり』は時間遅延をもたらし、エリオはゆっくりと自由落下をする。
「エリ、オ、くん」
(エリオくんや皆はとっても優しい人たち)
思考と感情はまったく別のものであるのにも関わらず、ふっと自
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ