暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第10話 『お好きなほう』 Dパート
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 それは然程(さほど)遠くない未来であろう。






△▽△▽△▽△▽△▽






「ティアナ、どうですか?」
「ダメです。ケーブルの破壊、効果なし」


 ティアナはスバルの後援の後、すぐに車両の制御を取り戻すため別行動をとってガジェットを破壊しながら、つい先程、車両の制御を支配していると思われるガジェットを破壊してみたが、車両の制御を取り戻せないでいた。


「了解。車両の停止は私が引き受けるです。ティアナはスバルと合流してください」
「了解」


 通信先のリインの指示に従い、スバルを迎えに行動を移す。
 二丁拳銃として両手に装備していた拳銃クロスミラージュを行動しやすいように片方のみにして移動しはじめた。


「しっかし、さすが最新型。いろいろ便利だし、弾体生成もサポートしてくれるんだね」

<はい。不要でしたか?>


 クロスミラージュを握る力が強くなり、


「アンタみたいな優秀なデバイス()に頼りすぎると、私的にはよくないんだけど……」

(でも、アンタがいれば――)

「でも、実践では助かるよ」

<ありがとうございます>

(まだまだ私は強くなれる! 証明するんだ、ランスター家(私たち)の実力を!)


 これからの自分の成長を祈った。






△▽△▽△▽△▽△▽






 それはエリオとキャロが8両目に突入した直後に起こった。



「ライトニング(エフ)遭遇(エンカウント)! 新型です!」


 シャリオが周囲に警戒せよと言っているように叫ぶ。

 車両の天井(てんじょう)は大きく穴が開いており、2人は警戒しつつ進行していたので、まだ機動六課に情報は連携されていない新型ガジェット――球形で2人が近くにいれば見上げること間違いない大きさの機体――とは距離があったが、相手がこちらに照準を合わせた瞬間に距離を感じさせないワイヤーアームでの攻撃を仕掛けてきた。
 2人は後ろへ飛び退き、()ける。


「フリード、ブラストフレア!」


 フリードは火球を(ぬし)の合図で放つが、相手の鉄板の様なワイヤーアームにとっては撫でるに等しく、軽々と弾き返した。


「おォりァァ!」


 その弾き返したアームが初期位置に戻る前に、エリオが自分の間合いになるまで距離を詰め、上空から(ストラーダ)を太刀の様に振り下ろす。


「ッ――! 硬ッ」


 しかし、ガジェットの装甲は頑丈で、断つことはできなかった。
 エリオとの()り合いが長引くと、相手はその魔力を認識して波状に、ある機能を起動させ、彼とその後方にいる彼女の魔力
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