第九話
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「でも私達の事を知っていたわよクロエ」
「まぁゲームでだけどな」
「だが……私達はこれからどうしたらいいん だ?」
「う〜ん。何個か案はあるな」
「何よそれは?」
「一、ルミナシアに帰る方法を探す。二、帰る方法を探しつつうちの軍に入って金を貯める。三、俺の嫁へ。四、諦めてこの世界で暮らす」
「………おい。三は一体何だ?」
「すいません冗談です」
クロエに剣を突きつけられる。
マジで背中がゾクッとしたわ。
「まぁ三は置いといて。どうするんだ?」
「……三は置いとくのね……不潔ね……」
何かロッタが言ってるけど知らん知らん。多分聞いたら俺は再起不能になりそうです。
「一と四は分かるが二は?」
「ルミナシアに帰るまでに衣食住はどうするんだ? まさか俺が払うとでも? お前ら二人を養う給金は俺には無いが?」
「「………二で……」」
……だろうなぁ。
「真名の意味は分かっているだろうな?」
「それは分かっている」
「えぇ」
「真名はクロエとロッタになるからあまり教えるなよ?」
「それは分かるわよ。でも私達の名前はどうする の?」
「そりゃあ偽名しかないだろうな」
「なら長門が付けてくれ。私達では分からな い」
「分かった。なら………」
何にしようかな……。
「ならクロエは王平な。んでロッタは関興だ」
ぶっちゃけ横山三国志の王平と関興な。
あの二人は好きなんだよなぁ。
「分かった。よろしく頼む」
「よろしく頼むわ長門」
「あぁ」
三人で握手をする。
「とりあえず、美羽達に自己紹介でもするか。明日からこの世界の文字も覚えてもらうしな」
しかしまぁ、この世界はどうなってんやろ な……。
「ちょっとこのベッド臭くないかしら?」
「文句を言うなロッタ。こんな物は我慢すればいいんだ」
「何かタオルとか毛布は無いのかしら?」
「我慢しろ。明日までの我慢だ」
「……ちょっと待ってろ。持ってきてもらうから」
俺は渋々と女官に新品の毛布とシーツを貰い、寝台に付けてたのと交換した。
……昨日代えたばかりなのになぁ……。そんなに俺は臭いのか?
新品になった寝台に寝転ぶロッタは嬉しそうにし、クロエは済まなさそうな表情をしている。
「気にするなクロエ」
「……ロッタが済まないな」
「なに、年頃の女だから仕方ないわ」
さて、俺は椅子二つを付けて寝るか。
『おやすみ』
俺達はそう言って、瞼を閉じた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ