暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第9話 『お好きなほう』 Cパート
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 一度大きく返事し、飛び降りようとしたところで振り向き、ヴァイスは自分の聞き間違いかと、彼も振り返った。


「……どうか、なさいましたか?」
「えと、コタロウさん、なんて?」
「『頑張らない』でください。ですが?」
「自分は応援って言ったんすけど……」
「『頑張らないでください』は応援になりませんか? 私の周りや、私もよく使うのですが」


(どんな友達ですかい!? もしかして、ジャニカ二佐?)


 それは口には出さなかった。


「あの、一応、俺やなのはさんは『頑張って』と……」


 コタロウはそれを聞いて、(わず)かばかり無言になり、ヴァイスの発言がそれで終わりであると分かると、次の言葉を吐く。
 それを聞いて、スバルとティアナは一つ息を吐いて、ハッチから飛び降り、エリオも苦笑する。
 しかし、キャロだけはきょとんと彼の『大人が子どもに与えることのできる特権』に既視感(きしかん)を覚えていた。





「お好きなほうを選べばよいのでは?」





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