暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第9話 『お好きなほう』 Cパート
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「
精々
(
せいぜい
)
、単独で
殲滅
(
せんめつ
)
戦に放り込むしか――」
「あぁ、もう結構です」
女性が目を閉じて、溜息混じりに男性の説明を打ち切らせる。
「ありがとうございました」
キャロは俯きながら彼女の低い声で言う謝辞を聞き、
「では――」
「いえ、この子は予定通り、私が預かります」
ふいと顔を上げると、そこには『選択した』女性の横顔が見えた。
周りは、驚きの表情をしている。
女性は周りの表情を気にもせず、キャロに近づき、
「一緒に行こうか」
その後の準備と手続きは何事も無く済み――元々移動が多かったため荷物が少ない――外に出る。
外に出ると、その施設に特に思い入れも無いためキャロは振り向きもしなかったが、女性の発言、行動には不思議に思うところありで、彼女のほうを向く。
「寒い、よね」
女性が彼女の視線に気が付くと、少女と対等になるため足を折ってしゃがみこみ、自分のマフラーを彼女に巻いた。
キャロも話しやすくなったのか意を決して口を開く。
「私は今度は何処へ行けばいいんでしょう?」
女性は自分のマフラーが長いのか調節するために首元にリボンを作り、目を閉じて、
「それは君が何処に行きたくて、何をしたいかによるよ。キャロは何処へ行って、何をしたい?」
『子どもにのみ与えられた特権』を大いに利用させることにした。
△▽△▽△▽△▽△▽
3年後のキャロは現在、他の新人たちと一緒にヘリに乗っている。操縦しているのはヴァイス、隣にはコタロウが座っており、現場に向かっている最中である。
隊舎のオペレーションルームではアルトがキーをタイプして画面を開く。
「問題の貨物車両、速度70を維持。依然進行中です」
「重要貨物室の突破はまだされていないようですが……」
「時間の問題か」
互いに現状を把握すると、すぐに現状が動いたことを
警告音
(
アラート
)
が知らせる。
「アルト、ルキノ、広域
索敵
(
スキャン
)
!
探索対象
(
サーチャー
)
を空へ!」
画面に空が映し出された。
「ガジェット反応! 空から!?」
「航空型、現地観測帯を捕捉!」
情報をすぐに隊長陣に伝えると、いち早く通信先のフェイトが反応する。
「こちらフェイト。グリフィス、こちらは今、パーキングに到着。車停めて現場に向かうから、飛行許可をお願い」
「了解」
彼女はすぐに手ごろな場所に止めるとすぐに車から出る。
「市街地個人飛行承認します」
その言葉とほぼ同時にフェイトは走りながら愛
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