暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第8話 『お好きなほう』 Bパート
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話





 人間や動物が前に進むためにはある種共通的なものが何点か存在する。
 1つは重心を前に倒し、歩くこと。これは走るも同様のことである。
 もう1つは低く(かが)み込み、前述と同様に重心を前に倒しながら、思い切り跳躍すること。1度大きく屈んで小さくなるということは大変重要なことだ。
 では、その動き出す根源無しに切欠(きっかけ)はどうか。
 多くの人間は考えた末、2つの方法が前に進む切欠の大半を占めるという考えに至るだろう。
 それは、外力が加えられるか、そうでないかである。
 外力というのは何も物理的なものだけでなく、精神的なものも1つの要素であることはほとんどの人間が知っている事実だ。
 例えば、『押される』、『引かれる』、『進め』または『行け』等があげられる。
 もちろん『来ていただけませんか?』と誘われる事だってあるだろう。
 それは感情表現と同じように無数に存在するということに収束したい。
 そして、そうでないものとは実に素直で1つしかない。
 『自分の意志』である。これは揺ぎ無く、確固としている。途中で曲がってしまっても、曲がる前は揺らいでいないはずだ。
 では、これらは『2極化されるのか?』 であるが、そのようなことはありえない。
 外力の助けによっていずれ『自分の意志』となる『自分の意思』というものも存在するのだ。






魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第8話 『お好きなほう』 Bパート






「昨日、そんなことがあったんだ」
「うん。間違(まちご)うてることは何一つ言うてへんのやけど、なんかヘンやねん」


 フェイトが運転する車の中、先ほどコタロウが行った修理を()の当たりにしてから、昨日の『リインにツヴァイをつける理由(わけ)』の(くだり)を話しているようだ。


アイン(リインフォース)がいるからツヴァイ(リインフォース・ツヴァイ)がいる。かぁ」
「なんや、リインフォースに()うたことあるのは10年前のメンバーだけやのに、会うたことない他人(コタロウさん)にもリインフォースがいるって知って、正直嬉しかったんよ」


 助手席に座っているはやてはふとドアウィンドウに視線を送り目を細める。
 10年経った今でも、彼女の心の中では色あせることなく当時の情景が窓の外にぼんやりと移る。


「その2年後にリインが生まれて……っと、ごめんな。しんみりさせてもうて」
「ううん。あの時は、私やなのは、関わった人たち全員にとって大事な時間なんだから、気にしないで」
「……うん」


 あの時は。とフェイトも当時の嬉しかったこと、悲しかったことを思い出しそうにな
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ