暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第8話 『お好きなほう』 Bパート
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タの彼に対する視線は片眉のつり上がりから睨みに変わった。


「おい、お前!」
「はい。なんでしょうか、ヴィータ三等空尉?」


 遅れてきたなのはを含め新人たちはヴィータの性格上、怒るのも無理はないと思っていた。
 今日のコタロウはいつも半目開きの寝ぼけ目がより一層閉じていて、傍目(はため)からみても眠そうなのは一目瞭然で、なのはやスバルが聞くと、彼は正直に『昨日はよく眠れなかったので』と、答えた。
 しかし、だれも心配や注意をしなかったのはその様な状態でも彼はミスすることなく、作業をこなしていたからである。その代表的な例が先ほどのスバルのローラーブーツとティアナのアンカーガンで、どちらも2週間前の状態に戻っていた。いや、なぜかその時より使いやすくなっていると彼女たちは動作確認することによりそれぞれ感じていた。


「お前のデバイスじゃねェから関係無ェかもしんねェけど。しっかり聞いとけ!」


 一気に場が気まずくなる。


「リイン、やっぱりちょっと言わせろ。 コイツ、不真面目すぎるだろう」


 昨日のこととは別だ。といわんばかりにコタロウに睨みをきかせるが、コタロウは特におびえるということはせず、逆に新人たちが肩をすくめた。


「……しっかりとお話は聞いていましたが、不真面目とはどういうことでしょうか?」


 表情を変えずに返答する彼に、ヴィータは言葉を無くす。


[ティア。えっと、コタロウさんって、ヴィータ副隊長怒らせようとしてるのかな?]
[わからないわよ。私に聞いたって]


 彼女たちは横目で目を合わせて念話すると、


[でも、コタロウさんってそんなことするような人には見えないんですが……]
[うん]


 エリオとキャロにもとばしていたらしく会話に参加する。ここ2週間彼と一緒にいて、そのような人間ではないことは明確であった。


「どういうことでしょうかァ? どう見ても(うつつ)だっただろうが! しっかり聞いていたんだったら、さっきのシャリオの説明もう一回やってみろ!」


 声を大にして命令すると、


「ヴィータちゃん、落ち着こう?」
「そうですぅ。新人さんたちが怯えているです」


 なのはとリインが彼女を(なだ)めたが、(むし)ろ彼女たちに飛び火した。


「なのはもなのはだぞ。こいつにしっかり注意を――」


 その時である。


「『そうでーす。設計主任私。 協力なのはさん、フェイトさん、レイジングハートさん、リイン曹長、コタロウさん』」


 コタロウを除くこの場にいる全員の頭に疑問符がでた。


「『……この機たちもね、きっとそれを望んでるから』
 『ナイスタイミン
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