暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第8話 『お好きなほう』 Bパート
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じゃなくて、本人にもだけどね」


 新人たちが驚き、コタロウは舟をこぎ、ヴィータは片眉を吊り上げる。


「能力限定って言ってね。うちの隊長と副隊長はみんなだよ。私とフェイト隊長、ヴィータ副隊長とシグナム副隊長」


「はやてちゃんもですね」


 うん。となのはは頷き、『なんで、わざわざリミッターなんてかけるんだろうか?』 と新人たち数名は首を傾げた。


「ほら。部隊ごとに保有できる魔導師ランクの総計規模って決まってるじゃない?」


 話す相手に知っているように話しかけるが、スバルとキャロは苦笑いして頷く。


「1つの部隊でたくさんの優秀な魔導師を保有したい場合は、そこうまくおさまるよう、魔力の出力リミッターをかけるですよ?」
「まぁ、裏技っちゃあ、裏技なんだけどねぇ」
「うちの場合だと、はやて隊長が(フォー)ランクダウンで隊長たちは大体(ツー)ランクダウンかな?」


 なのはは指折り説明する。


「4つ!? 八神部隊長ってSS(ダブルエス)ランクのはずだから――」
「Aランクまで落としてるんですか?」
「はやてちゃんもいろいろ苦労してるです……」
「なのはさんは?」
「私はもともと(エス)クラスだったから、2.5ランクダウンでAA(ダブルエー)。だからもうすぐ1人でみんなの相手をするのは(つら)くなってくるかなぁ」
「隊長さんたちははやてちゃんの。はやてちゃんは直接の上司のカリムさんか、部隊の監査役クロノ提督の許可がないと、リミッター解除できないですし、許可は滅多(めった)なことでは出せないそうです」


 リインが肩を落とすのに応じて、新人たちも肩を落とす。


「まぁ、隊長たちの話は心の片隅くらいでいいよ。今は皆のデバイスのこと」


 なのはが話題を元に戻し、シャリオは端末に触れた。


「新型も皆の訓練データを基準に調整してるから、いきなり使っても違和感は無いと思うんだけどね」
「午後の訓練のときにでもテストして、微調整しようか」
「遠隔調整もできますから、手間はほとんどかからないと思いますよ?」


 それを聞いて、なのはは嘆息する。


「便利だよねぇ、最近は」
「便利ですぅ」


 便利という言葉にシャリオは思い出したようにスバルのほうを向いた。


「スバルのほうはリボルバーナックルとのシンクロ機能もうまく設定できてるからね」
「本当ですか!?」
「持ち運びがラクになるように収納と瞬間装着の機能もつけといた」


 それもまた便利だというようにスバルは感嘆し、彼女にお礼を言う。
 デバイスの一通りの説明が終わったところで、コタロウは説明開始から3回目のあくびをすると、ヴィー
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