暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第8話 『お好きなほう』 Bパート
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やてはあごに手をやって考え込む。


「せやけど、おかしいな。レリックが出てくるのがちょい早いような……」
「だから会って話したかったの。これをどう判断すべきか、どう動くべきか」


 カリムの表情からもその言葉どおりに迷っているのが彼女の横顔から判断できた。


「レリック事件も、その後に起こるはずの事件も、対処を失敗するわけにはいかないもの」


 彼女が悩みだすと、深く、深く考えてしまうことをよく知っていたはやては、ボタンをたたいて、画面を閉じ暗幕を解き、


「……はやて?」
「まぁ、何があっても、きっと大丈夫。カリムが力を貸してくれたおかげで、部隊はもういつでも動かせる。即戦力の隊長たちはもちろん、新人フォワードたちも実践可能。予想外の緊急事態にもちゃんと対応できる下地(したじ)ができてる。そやから、大丈夫!」


 カリムの悩みを払拭させた。






△▽△▽△▽△▽△▽








 着替え終了後――コタロウはシャワー室への移動中にアンカーガンの修理を済ませていた――新デバイスの紹介をおこなう予定だが、なのははすこし遅れるということで、途中ヴィータにも会ったこともあり、彼女が新人たちをラボまで連れて行くことになった。機械士(マシナリー)は最後尾を先ほどよりもさらに眠そうに付いてきていた。


「お前ェ等、新デバイスの説明しっかり聞いとけよォ」


 ヴィータがラボのドアを開けて、シャリオに挨拶すると新人たちはすぐに4つのデバイスに目がいった。


「これが――」
「私たちの――」


 新デバイス、ですか? と2人は感嘆で言葉を詰まらせる。


「そうでーす。設計主任私! 協力なのはさん、フェイトさん、レイジングハートさん、リイン曹長、コタロウさん」


 シャリオは出来上がったのをまるで自分のもののように大手を振って喜んで説明する。

「ストラーダとケリュケイオンは変化なし、かな?」
「うん、そうなのかな?」
「ちがいまーす! 変化無しは外見だけですよ?」
「リインさん」


 エリオとキャロが彼女に気がつくと、リインは元気に挨拶した。


「2人はちゃんとしたデバイスの使用経験がなかったですから、感触になれてもらうために、基礎フレームと最低限の機能だけでお渡ししていたのです」
「あれで最低限!?」
「本当に!?」


 リインの説明に2人は大きく目を見開く。


「皆が使うことになる4機は六課の前戦メンバーとメカニックスタッフが技術と経験の(すい)を集めて完成させた最新型。部隊の目的にあわせて、そして、みんなの個性に合わせて作られた文句なしに最高の機体です」


 彼女は自
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