暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第7話 『お好きなほう』 Aパート
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ャワー使って、着替えてロビーに集まろうか」
『はい』


 スバルは訓練場を出てから両足のローラーブーツをコタロウに渡し、全員それぞれ隊舎と寮に戻るために足を運んでいた。


「――あれ? あの車って」



 ふと、視界に黒塗りの乗用車が入ると、それは自分たちの近くで停まり、ウィンドウが開いた。


「フェイトさん、八神部隊長」


 名前をあげた2人は軽く会釈をする。


「すごーい。これ、フェイト隊長の車だったんですか?」


 全員がその車に駆け寄って、その納車したばかりのようなツヤのある車に感嘆する。


「そうだよ。地上での移動手段なんだ」
「みんな、練習のほうはどないや?」
「頑張ってます」


 はやての率直な質問にスバルは苦笑いしかできず、ティアナが簡単に受け答えした。
 フェイトは心配そうに2人の男の子と女の子をみて、


「エリオ、キャロごめんね。私は2人の隊長なのに、あんまり見てあげられなくて」
「あ、いえ――」
「大丈夫です」


 2人は心配かけまいと(かぶり)を振る。


「4人ともいい感じで慣れてきてるよ。いつ出動があっても大丈夫」
「そうか? それは頼もしいなぁ」


 はやてはなのはの報告に1つも疑うことはないので素直に感想を漏らした。


「2人はどこかにお出かけ?」
「ちょっと六番ポートまで」
「協会本部でカリムと会談や。夕方には戻るよ」
「私は昼前には戻るから、お昼はみんなで一緒に食べようか」
『はい!』


 それじゃあ。とフェイトは前を向いてアクセルを踏もうとするが、正面で起こっている行動にぱちくりと眼を大きく(しばた)いた。


「フェイトちゃん、どないしたん?」
「はやて、あれ」


 はやてと共につられて、なのは、新人たちもフェイトが指差す方向に視線を向かわせる。


「予測どおりに全体の耐久率の低下による損傷。理論値を30日と設定していたけど、誤差はおよそ半分。誤差率は大きいが、閾値(しきいち)を高めに設定しているので、範囲内かな。成長率は今の訓練メニューで予測可能だけど、新デバイスとそれに応じた訓練云々……」


 とその場でメンテナンスを開始していた。


『(うわぁ)』


 はっきりいってその光景はフェイトたちや新人たちは見たことがなかった。それは別に自分がメカニックの行うメンテナンスを見たことがないからではない。
 光景が異様だったのだ。
 つい先ほど、なのは及び新人たちは自分たちの背後でコタロウが何かぼそりとつぶやいていたが、気にも留めてなかった。
 彼はこういったのだ。『傘、リトルMR(メンテナンスルーム)』と。
 今、い
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