暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第7話 『お好きなほう』 Aパート
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は平行姿勢と、立ち方をそれぞれ変えています。あれでは間接部の衝撃はかなりのものでしょう。もっとも、壊れるのはそこからではなく、その箇所の磨耗によって全体のバランスが崩れ、全体の耐久率の低下に伴う故障になるかと思いますが――




 なのはが言葉をとめたことで、新人たちもかつての彼の言葉を思い出した。
 当日はジャニカ二佐、ロビン二佐が来たこと、コタロウの腕がなかったことといろいろあったが、覚えている。すぐ後の練習から意識するように努めていたが、疲労からすぐに忘れてしまっていた。


「コタロウさん」


 なのはが通信画面でアクセスを取ると向こうから寝不足なのかいつもよりぼけっとした目をした男が映し出される。


「はい」
「スバルのローラーを()てもらいたいんですが」
「わかりました」


 通信画面が閉じると、ひょこりと廃墟ビルから顔を出し飛び降りる。
 初めの頃は驚いたが、彼らにとってはおなじみの行動であった。
 コタロウは空中で『傘』をぱさりと開いてふよふよと降りてくる。


『あれ、(また)やってみたいなぁ』


 スバル筆頭にエリオ、キャロがやったのは余談であり、なのはやティアナがやってみたいのも、また余談である。


「先ほどの射撃回避訓練開始50.43秒後の回避行動で限界がきましたね」
『(コンマ何秒までわかってるんだ)』


 以前から分かっていることであるが、コタロウは自分からめったに話題を振らない人間であり、自分所持のものに関しては依頼が来るまで修理することはない。
 もちろん機械を修理するものとして初めに『毎回私がメンテナンスいたしましょうか?』 という質問をしたが、ここにいる全員が『できることであれば自分でメンテナンスしたいです』と答えたため、それ以降デバイスにおいて何かを自ら申し出ることはなかった。
 デバイスは自分が文字通り身に着けるため、愛着がわき、自分でメンテナンスを施すのだが、今回に限ってはそれでは対応しかねた。


「よろしくお願いします」
「分かりました」
「ティアナのアンカーガンも結構厳しい?」
「あ、はい。だましだましです。コタロウさん、スバルの後で構わないのでお願いできますか?」
「構いません」


 訓練をはじめて2週間。両名のデバイスは既に薄氷の道のごとくいつ限界が来てもおかしくない状態にあり、スバルは既に限界が来てしまったようだ。


「みんな、訓練にも慣れてきたし、そろそろ実践用の新デバイスに切り替えかなぁ?」
「新――」
「デバイス?」


 なのはのつぶやきに、スバルとティアナが小首を傾げた。






△▽△▽△▽△▽△▽






「じゃ、一旦寮でシ
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