暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第7話 『お好きなほう』 Aパート
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、なのはは視点を新人たちのほうで見ているため、この表現が正しい。
実際、正面には準備していたかのようにエリオがこちらに向かって構えていた。
「エリオ、今!」
ティアナの合図でエリオは重心を後ろに右手を引いて、全身のバネを利かせながら槍と共になのはに
衝
(
つ
)
き込んだ。
「いっけぇぇ!!」
(うん。速さは申し分なし。充分!)
彼女は正面から彼の攻撃を受ける。
威力は衝突した瞬間の爆煙が物語っていた。
その煙の中からはじき出されたのはエリオで、
「エリオ!」
「はずした!?」
スバルとティアナが気遣うなか、何とか彼は着地は成功するが、勢いを依然いなせないでいた。
濛々
(
もうもう
)
とする爆煙はすぐに雲散し、なのはが何事もなかったかのようにその中央にいる。
<ミッションコンプリート>
「おみごと! ミッションコンプリート」
「本当ですか!?」
エリオは確かに感触はあったが、それはなのはの展開するバリアであったことを接触する瞬間に確認している。
「ほら、ちゃんとバリアを抜いてジャケットまで届いたよ」
彼女が要求した『私にクリーンヒット』は胸元にできた小さな接触跡でも満たしていたようだ。
新人たちはそれを聞いて、とたんに顔をほころばせ力が抜ける。
「じゃ、今朝はここまで。一旦集合しよう」
『はい』
彼女の号令の元、集合し、なのははバリアジャケットを解いて制服に戻り、レイジングハートを首にかけた。
「さて、皆もチーム戦にだいぶ慣れてきたね」
『ありがとうございます!』
「ティアナの指揮も筋が通ってきたよ。指揮官訓練受けてみる?」
「いえ、あの、戦闘訓練だけで一杯々々です」
なのはの提案にティアナは
頭
(
かぶり
)
を振って断っているのをみてスバルが微笑み、皆が歓談する。
そのなか、フリードだけが何かを感じ、『原因はなんだろうか?』 とあたりを見回していた。
「ん? フリード、どうしたの?」
「なんか、焦げ臭いような……」
キャロが不思議がっていると、エリオも先ほどの爆煙とは違うにおいに不思議がる。
「あ、スバル、あんたのローラー!」
「へ?」
ティアナの指摘でスバルが自分の足元を見ると、そのローラーブーツからプスプスと黒い煙が立ち
上
(
のぼ
)
っていた。
「うわ、やばっ」
あちゃ〜。とすぐに脱いで抱き上げる。
「しまったぁ。無茶させちゃったぁ」
「オーバーヒー……」
――なぜですか? ――
――耐久率の問題ですね。ナカジマ二等陸士は攻撃時は前傾姿勢、防御時は後屈姿勢、走行時
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