暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第7話 『お好きなほう』 Aパート
[2/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
あるティアナは正面に注意を払いながら右後方に指示を出す。
「全員、絶対回避。2分以内で決めるわよ!」
自らを奮い立たせるかのように大きく返事をすると、なのはの放った魔力弾が着弾した。
全員が散開すると同時に粉塵が立ち上り、彼らにとっては煙幕に変わって僅かながら、相手をかく乱する。
なのはが少し自分の視界を広げるために着弾地点から体1つ分距離をとると、背後に風を切り裂く音が聞こえた。
振り向くと、スバルが使用する魔力で生成された
空中路
(
ウィングロード
)
が彼女目掛けて
敷
(
し
)
かれ、それを追うように彼女が右足を前、右肘を思い切り引きながら距離を詰めてくる。
また、スバルを視界に入れると死角になる位置に、ティアナが魔力弾を放つタイミングを見計らっていた。
「アクセル」
なのはは1人の位置を把握すると、それを視界から追い出し、合図と共にまだ残しておいだ魔力弾を2つ、1つはその死角に、もう1つは視界に入っている距離を詰めてくる少女に放つ。
彼女たちに着弾するタイミングで姿が掻き消えた。
「
三次元影絵
(
シルエット
)
。やるね、ティアナ」
(残り少ない魔力を陽動に、ね)
感心に浸る暇を空中路は許さない。
(上!)
スバルは潜めていた姿を現し、拳を放つ構えで上空から滑空してきた。
「てェりァァ」
彼女に対し正面を向くのに時間を割いたため、やむを得ず
右掌
(
みぎてのひら
)
を
翳
(
かざ
)
し文字の刻まれた陣を張って受け止める。
陣と拳が交わうと、互いの魔力がぶつかり合い、圧力がかかることによって陣は文字が見えなくなるほど光を増し、対象者を守護する。
力が平衡するくらいに魔力を制御しているなのはは、彼女が自分に一心している隙を見逃さなかった。
空中である一定の演算処理にて制御され、
発動者
(
なのは
)
の指示を待機していた魔力弾は指示を受け、スバルに向かって加速する。
それはちょうど彼女の左右から迫る形になり、気づいた彼女は重心を後ろにして相手との距離をとって、それを避ける。
「うん! いい反応」
しかし、この距離のとり方は緊急回避ともいえるものであり、離れたとたんに自分の立身バランスを崩す。
なんとか体勢を整えたスバルはなのはに背を向けて、振り向きもせず彼女から離れる。
それは当然といえば当然だ。なにせ、先ほど避けた魔力弾が背後から追尾しているのだ。
[スバル! 馬鹿、危ないでしょ]
「ご、ごめん」
[待ってなさい。 今撃ち落とすから」
彼女の念話に声を出して会話し、ティアナは形勢を立て直させるためにアンカーガン――銃口下部に魔力生成によるアンカー出力可能な銃――を構え狙いを定めて
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ