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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十三話:大都会の二度目の夜
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うことだ。

 ……いつも、抱き付いてればいいのか?

 ……さすがに無理か。
 物理的に。

「……ピエールが、帰ってくるまで。このままで、いればいいよね?」

 そのほうが、私の精神的に安全そうだし。

「……え?……あー、充電って意味ではそうしたいんだが……別の意味で、ちょっと不味いってか……」
「なに?やめるの?」

 ……そうしたいって、そっちが言ったのに!
 私をあれだけ動揺させておいてここでやめるとか言いやがったら、もう永遠にやめてやりますけどね!!

「…………いや。このままでいてくれ」
「わかった」



 私の心の声を読み取ったのかどうなのか、ともかくそのままガッチリと抱き合って、ピエールの帰りを待って。



「ドーラ様、只今戻り申した。開けても?」
「お帰り、ピエール!大丈夫、開けていいよ!」
「……」

 ピエールが帰ってくる頃には私の動揺はすっかり落ち着き、ヘンリーはなんだかすっかり静かになって。

 私と離れた後はピエールの顔を見ることもなく、無言でのそのそとベッドに潜り込んでいきました。
 アルカパ名産、安眠枕を抱えて。

「む?ヘンリー殿は、お休みにござりますか?ドーラ様より先に休まれるとは、珍しいこともあるものですな」
「昨日は結構遅かったし、今朝も先に起きて色々やってくれたからね!やっぱり、疲れてたんじゃない?」
「左様にござりますか。ふむ、我ら武骨なスライムナイトとは違い、人とは繊細なものと聞き及びますからな。そのような時も、あるのでござりましょうな」
「スライムナイトって凄いね!私もちょっと疲れたから、もう寝るね!おやすみ、ピエール」
「お休みなされませ、ドーラ様」

 ピエールに断って私もベッドに入り、すっかり落ち着いた安らかな気持ちで、一日ぶりのベッドで心地よい疲労感を感じながら、すぐに眠りに落ちます。


 大都会オラクルベリーをみんなにしっかりと楽しんでもらえないのは申し訳ないけど、明日はひとまずルラフェンに戻って。
 ベネット先生にルーラの成功をきちんと報告して、それから次の話を進めるとしましょう!

 と、明日からの予定をぼんやりと思い描きながら。
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