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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十三話:大都会の二度目の夜
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まで、あんなにくっついてたじゃない。昨日も抱き締められたし、それに……」
……その前は、キスとかされそうになったし!
……しまった、思い出したらまた顔が赤く……!!
目の前で赤くなって俯いた私の様子に気付かないわけも無いだろうに、そこには触れずに切実な様子でヘンリーが言葉を続けます。
「それはそれって言うか、とにかく足りない。絶対に妙なことはしないから、頼む。充電させてくれ」
「…………充電…………」
…………それはそれで、また思い出すものがあるっていうか!!
あの時もそうだけどそれで充電できるとか、ちょっと離れてたくらいで気力が萎えるとか!
なんなのコイツ、私のこと好き過ぎじゃね?
ていうか、だからここに泊まりたがったのか!
ここなら、同室になれるから!
同室になるにもずっともっともらしい理由を付けてたし今日だって一応そうだったのに、この態度は隠さな過ぎじゃないか!?
はっきり言っても無いくせに!
……もう、言えよ!
いや、やっぱり言わないでください!!
覚悟というか理性というか、妙なタイミングでそんなこと言われたら振り切る自信がありません!!
くそう、結論は決まってるのにこんなに揺さぶってくるとは、これだからイケメンってヤツは!!
内心で大混乱に陥りつつ拳を握り締め、真っ赤な顔は隠しようがなくともせめて妙なことは口走らないようにと堪えていると、ヘンリーが懇願するようにまた口を開きます。
「……ドーラ。……ダメ、か?」
「…………いいよ!!」
だから、そんな熱の籠った目で見るな!!
勿体ぶらずに、さっさと来い!!
するなら早くして、早く落ち着かせて!!
この状況で目を瞑ったら誘ってる感じになるとか言われたのが脳裏を過ったけれどもそれどころでは無いので、またぎゅっと目を閉じて待ってると、またたっぷりと時間をかけて、そっと抱き締められます。
…………だから、それもやめろ!!
焦らされ過ぎて動揺が憤りに変わり、強く抱き締められるのを待たずにこちらから抱き付きます。
「ど!?ドー、ラ!?」
ヘンリーがなんか動揺してるが、知るか。
私のほうが、よっぽど動揺した!
こっちの動揺をわかってて、そんなに待たせるのが悪い!
自業自得です!!
ヘンリーの胸にしっかりとしがみ付いて、顔を伏せたままで呟きます。
「……抱き締めるんでしょ?ピエールが帰ってくるし、するなら早く」
「お、おう」
背中でわたわたと彷徨っていた手が改めてしっかりと回されて、強く抱き締められて。
……はあ、落ち着いてきた。
微妙な距離感だと動揺するのに、これだけくっつけば落ち着くってどうい
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