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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十三話:大都会の二度目の夜
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。なら、行くか」
私も納得したところで、改めて宿を目指して歩き出します。
なんだかヘンリーの足取りが軽いというか、嬉しそうに見える気がするんだけど。
「……ヘンリー。……もしかしてこの町、気に入ってるの?」
「いや?特にそんなことは無いが、何でだ?」
「いや……なんていうか……」
町じゃなければ、食事だろうか。
ラインハットに近い分、味付けも比較的近いかもしれないけど。
どっちにしても城の食事とは違いすぎるだろうから、あんまり関係無い気もするが。
……うん、まあ気のせいかもしれないし。
考えても仕方ないか。
そんな引っ掛かりを感じつつ、またしっかりと腰を抱かれて夜の町を歩いて、宿に着いて。
ルラフェンの宿と違って全員で泊まれる大部屋があるので、一部屋を取って全員で入ります。
『みんなでお泊まりも、楽しいんだけど。今日はドーラちゃんのネグリジェ、見られないのかー』
「そうだね。でも明日はまた、ルラフェンに泊まるから。そしたらまた、着るからね」
『うん!楽しみにしてるね!今日も一緒にお風呂、入ろうね!』
そんな話をしてたらヘンリーがピクリと反応してましたが、何も言われなかったからそこもまあいいだろう。
そしてまたいつものように食堂に降りて、夕食を取って。
賑やかな町ゆえに集める視線も多く、またヘンリーの警戒が高まってましたが。
そういう意味では、ルラフェンのほうが安全だっただろうに。
ヘンリーとピエールとモモのお蔭で実際になにかがあるわけじゃないから、私としては別にどっちでもいいけど。
そんなに警戒するなら何でここに泊まろうとか、……って、みんなのためだったか。
……なんかいちいち引っ掛かるんだけど、きっと考え過ぎだよね!
土地ごとの味の違いなんかを話しつつ、仲間内の関係に限って言えば和やかに夕食を終え。
またガッチリと抱き寄せられて守られながら部屋に戻って、同じくガッチリとガードされながらお風呂に向かって、入浴も済ませて。
私とモモに続いて入浴を済ませたヘンリーたち三人が部屋に戻ってきて、入れ替わりにピエールがお風呂に向かい。
大活躍だったスラリンと、そのスラリンを張り切って応援し続けていたコドランとモモもすぐに眠りに落ちて、ヘンリーと二人になって髪を乾かし終えたところで。
「ドーラ。……ちょっと、抱き締めてもいいか?」
「……は?なに、いきなり」
抱き締められることも聞かれることも別に珍しくも無いが、ちょっと脈絡が無さすぎないか。
「……昨日も一昨日も、別で寝たし。明日からもしばらく、別の部屋になるし。……ドーラが、足りない。気力が、足りない」
「……さっき
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