2話例外的出現脅威
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う現象のことを「例外的出現脅威」というのだが、こんなにくるのが速いのは聞いたことがない。
だが、いつまで戸惑っていても仕方がない。他の4人も部屋に行き、すでに戦闘服(ワイヤーを利用したアシストスーツ)に着替えはじめ、手元にはメモリアル・ヴァフェがあるという状況だった。僕も部屋に戻り、さっき支給されたばかりの服を着込む。スーツはぴっちりとしていたがすぐに体になじむものだった。鞄から純白のL96A1を取り出し、担いだ。他の男子と木陰さんは寮を出てすぐに近くに集合場所にむかっており、もう部屋にはいなかった。
「柊く〜ん、はやくはやくっ」
男子部屋の入り口から前かがみになり要さんが手招きしていた。わざわざ待たせるいるので早くいかなければと思い、僕は小走りで外に出た。
アナウンスがはいって、まだ15分だというのに集合場所には200人程度の人数と八足式移動砲台、輸送バスが数台用意されている。周囲は緊張がひしめき、ピリピリとしていた。荒い息遣いやコツコツとリズムよく刻まれる貧乏ゆすりの音が聞こえる。肌にまとわりつくような空気。非常に嫌な感じだ。顔を動かさず、ちらりと隣を見ると日澤くんと目が合う。すると、彼はにかっと笑った。こんな状況での笑顔はとても暖かく自然と気持ちが落ち着いっていった。
輸送バスの振り分けが決まり、ぞろぞろと人がバスに入っていく。数十分後には戦場にいるのだろう。そう思うと、いよいよ、というやる気と不安がわきあがっってきた。
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