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メモリアル・ヴァフェ
2話例外的出現脅威
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道を開けた。

 洋風なつくりになっており、廊下の先にリビングと簡易キッチンがあった。廊下には右にドアが2つ、左に1つあった。右の手前の方のドアはトイレになっており、もう1つのドアは男子の部屋となっている。左のドアはもちろん女子の部屋になっている。簡易キッチンにはHIと小型冷蔵庫、リビングには大きめな白いソファアと背の低いテーブル、そして薄型液晶テレビがあり、この豪華さには驚いた。

 修学旅行に来た生徒さながらに、荷物を置く前に部屋をじろじろ見てしまったことに恥ずかしさを覚えながら僕は、そろそろつらくなってきた荷物を置くべく男子部屋に入った。机ベットと交互にならんでいるシンプルな間取りだった。机の上に名札が乗っていたので自分がどのベットでどの机かはすぐにわかるようになっていて安心した。

計9kgほどある荷物をおろし、思わず体をねじり肩を廻した。パキパキと体がなり、何とも言えない開放感がにじみ出る。かれこれ一時間ぐらい歩いたのではないかと思う。地味に足の耐久値を削られてぱんぱんになってしまていたので、ベッドの少し休むことにした。靴を綺麗にそろえて脱ぎ、ベッドに寝転ぶ。ベッドのスプリングが軋み、体に合わせ少しマットが沈み込む。はぁ、と息を吐くと僕は夢の世界にに引き込まれた。

 目が覚めると、いや目はあけていないので意識鮮明になったという表現のほうが正しいのだろう。とにかく、夢の世界から戻るとリビングの方からがやがやとした声が響いてくる。意外と声が響くのだなぁと思いながら、その声を聴いていた。声からするに人数は2人、分隊メンバー見て間違えはないだろう。何かもめているようだが、内容はうまく聞こえない。

 挨拶もまだしていないので、分隊メンバーに会うべく、ベットから這い出て靴を履く。ただ初対面のしかも言い争っている人に話しかける大胆さは僕にはないので、すこし部屋のドアを開けリビングを覗く。寝起きなので体が思い道理に動かない。だからかもしれない、覗く際あしをもつらせ盛大に転ぶはめなったのは。

 おっ!?と思ったころには遅かった。急速に変わる平衡感覚、ワンテンポ遅れてくる衝撃が肺の空気を抜きにかかる。もちろん、その時なった大きな音に気づかない彼らではなかった。僕が胸の苦しみに耐えながら、リビングのほうを見た時には言い争っていた2人駆け寄ってきてくれていた。









 しばらく経ち倒れた時の痛みも抜けた僕は、リビングで4人のルームメイトと向かい合っていた。1人が僕の看病をしているうちにもう1人がほかのメンバーを呼んできていたのだ。僕はここで自己紹介をしていた。

 さっきまでまで看病してくれていた女の子は「桜月 要」生粋の日本人で黒髪、黒目。髪は肩ほどで切りそろえ、右端の前髪だけを長く伸ばしている。身長は
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