暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第6話 『役に立つメモ』
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「みなさん、お疲れ様です。私が理系的な思考の持ち主で申し訳ありません」
深々とお辞儀をして、はやて、ヴォルケンリッターより早く、食堂を後にした。
『…………』
未だに彼女たちが彼を目線で追っているだけの行為を続けていると、移動寝室がふわりとはやての手から離れて最寄のテーブルにことりと着地すると、頭だけを出して、
「……コタロウさんってヘンは人ですぅ」
目をこしこしこすりながら、不思議そうにコタロウの背中を目で追った。
△▽△▽△▽△▽△▽
次の日の早朝訓練前、コタロウは少し早く目が覚めてしまい――実質よく眠れていなかった――局支給の車を見ようとキーをとりに隊舎に入ると、ばったりはやてとリインに会う。
「おはようございます。八神二等陸佐、リインフォース・ツヴァイ空曹長」
コタロウは例え、昨日のような状況に
陥
(
おちい
)
ったとしても、自分はこれ以上の相手への挨拶の仕方を知らなかったため、これはこれで相手と付き合っていこうと、自分の口から出る言葉遣いをそのままに帽子を取って、頭を下げた。
「おはようございますです! コタロウさん」
「おはようさん」
リインはコタロウの正面まで来て、元気に挨拶をした。
「申し訳ありません、昨日あれから考えたのですが……」
昨日、宿舎に帰った後、コタロウはリインの態度について考えたが結局答えは見つからなかったらしいが、
「私には、お姉さんがいました」
それは過去形であり、彼はすぐに察しが着く。
「ですので、リインフォースで区別が付かないということはありません」
「はぁ」
「なので、待つです! コタロウさんがそう呼んでくれるまで」
なるべく早く、ですよ? と小首を傾げた後、にこりと微笑むはやてのところまで戻って、かつかつと鳴らす彼女の足音に付いていくリインをコタロウは目で追った。
(何か良いことでもあったのかな? なんにしても……ジャンの言った通りにすれば問題ないみたいだ)
と結論付け、昨日のうちにメモしておいた『私が理系的な思考の持ち主で申し訳ありません』という言葉にアンダーラインを引いた。
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