暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第6話 『役に立つメモ』
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低だな」
「コタロウさん、いくらなんでもそらないで」


 シャマルとシグナムは無言で食事の続きをし始め、ヴィータは彼を自分の視界から追い出し、はやても、ぽんと寝室に軽く手を置いてコタロウを一瞥すると視線を落として同じように食事を再開した。






△▽△▽△▽△▽△▽







「それは怒るだろ」
「そうなの?」
「当たり前だわ」


 コタロウは現在ジャニカ、ロビンと通信越し話している。


「まず、リインフォース・ツヴァイ空曹長の気分を害してしまったのは事実だから、謝りたいんだけど」
「そうだな、謝るのが先決だ」
「理由は何であれ、謝っておくのは大切ね」


 彼は横を向き、


「申し訳ありませんでした、リインフォース・ツヴァイ空曹長」


 ぺこりと頭を下げる。


「……何、隣にいるのか?」
「うん。いるけど」
「まさか、現場から?」


 こくりと頷く。
 コタロウがジャニカと通信をつないだのはそれから1分も経っていない。
 因みに、先ほどのコタロウの謝罪をしてもはやて、ヴォルケンリッターは何も言わず、無言に徹していた。


「ネコ、お前バカだろ」
「あなたらしいといえば、らしいのですが」
「相変わらず仕事時のお前の『いつも通り』には呆れを通り越して感心するわ」
「同感です」


 さすがに彼ら夫婦も、コタロウの態度には溜息しか出ないようである。


「いいか? 名前や愛称で呼ぶというのは捉え方によっては違うが、好感度を上げるものなんだよ」
「私が当初、どれだけ苦労したか……」


 詳細は割愛させていただくが、苦労したらしい。
 その間に、彼女たちは淡々と食事をすませ、食後のティーも飲まずに立ち上がり、


「それでは、コタロウさん」
「お疲れ様です。八神二等陸佐」


 形式的にはやては冷たく言葉を残して彼に背中を向けて歩き出し、彼も形式的な挨拶をする。


「……劣悪な環境にいるときはいるときで怒りはあったが、まさか六課のような優良な環境でトラブルが発生するとはな」
「ネコ、その丁寧な口調が物事を円滑に進ませないことがあるのですよ?」


 ジャニカは呆れ、ロビンは諭し、コタロウは眉根をよせて首を傾げる。


「なんだ、言いたいことがあるなら言ってみな」


 ひとまず彼は親友の意見を聞いてからフォローを考えることにした。


「そうすると、リインフォース、あるいはリインフォース・アインさんとお会いしたときに、区別することが出来ないと思うんだけど」


 はやてとヴォルケンリッターの歩みが止まり、くるりとコタロウの方を向く。


「……なんだって
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