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インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第24話「謎のIS」
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壁の扉を切り割いていた刃が消え、扉の向こうから誰かのそう叫ぶ声が聞こえた。

「そ、そんな…」
「嘘でしょう…」

希望が断たれ、再び生徒に不安と絶望の色が浮かぶ。

「きょ〜ちゃん…」


[ガンッ!]

「「「「っ!?(ビクンッ」」」」

[ガンッ、ガンッ!!]
[ガンッ、ガンッ、ガンッ!!!]


「だっしゃぁぁああああ!!!」
「開いたっ!!!」


途中まで裂かれていた隔壁が蹴破られ、その奥から鏡也をはじめとした十数名が現れる。

「お前ら、そのリボンの色からして2年だな?」
「あっはい2年2組の小林と木村です」
「怪我とかは」
「だ、大丈夫です」
「私も…」
「なら、何人かここに置いて行くから二人は一緒に避難誘導を手伝ってくれ、。緊急時のマニュアルは受けているだろう?」
「「は、はいっ!」」
「よし、ホア、フルールの班は避難誘導。指揮はホアに任せる。香奈の班は和輝の班に向かってくれ!」
「「「はいっ!」」」

鏡也の指示に少女たちから勢いの良い返事が返ってくる。

「みんな、まず調達班と合流するよ!!」
「「「了解っ!! 」」」

「1年生の皆は私たちが案内するからそれに着いてきて!!」
「慌てずゆっくり進んでね!!」
「は、はいっ!!」

香奈は班員を引き連れ別の救護隊の所へ、ホアとフルールと呼ばれた二人は班員をいくつかに分けて避難誘導を始めるのだった。


「さて、大丈夫だったかお前ら」

他の生徒たちが誘導に従って避難する様子を見届け、鏡也は本音らの元へ駆けつけ声をかける。

「うん、私たちは大丈夫だけど〜。しずしずが〜」
「避難してる途中で足を捻っちゃったみたいで…」
「こ、これくらいなら大丈夫っ!?」
「ほら、あんまり無茶しないで」
「私と癒子で肩貸からゆっくり行こ」

「どれどれ? あ〜、こりゃ早めに手当てした方がいいな…へい、ゆ――お母さん!!」
「「「(お、お母さん!?)」」」

「なんでわざわざ言いなおしたんですか鏡也先輩!!!」
「この子の手当頼んだぞ」
「無視ですか!?」
「他にも怪我人がいたら、このお母さんっぽい男子のところに集合!!」
「人の話を聞け!!」

「キョーヤ、俺とタイガーで観客席に逃げ遅れた生徒がいないか見てくる」
「頼んだぞ!! 俺は本部に連絡を入れてくる」
「あいよっ!!」
「ほんじゃ行ってくるわ〜!!」

「俺もこの子たちの手当が終わったらすぐに行く!! 怪我すんなよ! 無茶すんなよ!!」
「わかっとるわ〜!!」

「「「(お母さん)」」」

新入生も着々とお母さんが定着していく“××× ゆ××”であった。

「そんなに俺を虐めて楽しいか
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