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インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第24話「謎のIS」
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なことなら〜少し遅れてでもちゃんと整備セットを持ってくればよかった〜)」

友人との待ち合わせに慌てて部屋に工具を置いてきてしまったことを今になって悔やまれる。
もし、自分用の整備セットを持っていれば避難できていたかもしれない。
そんな後悔が本音の脳裏過ぎる。


「(こんなとき、どうしたらいいの〜? お姉ちゃん、きょ〜ちゃん)」

聞こえるはずもない声を問いかける本音。

今まで友人を励まし、介抱し続けていたが彼女もまだ15歳の少女。
不安に潰れそうな心を必死に耐えるのもそろそろ限界に近かった。




そんなとき、何処からか着信音が聞こえた。

[ピリリッ、ピリリリッ]

「着信音…?」
「ど、どこから?」
「本音の方から聞こえたけど?」
「えっ?」

癒子の指摘に三人の視線が本音へと向く。
突然の着信音に驚いた本音だが、すぐに落ち着きいてその音源へと視線を向ける。
それは本音が普段から身につけている腕時計だった。


「(そういえばこれって〜、確か入学祝にきょ〜ちゃんとお姉ちゃんから貰った時計だよね〜? 私好みのデザインだったからすっかり忘れてたけど〜二人の手作りって時点で普通の時計じゃなかったね〜)」

何気にひどい言いようだが否定出来ないのもまた事実でもある。


[ピリリッ、ピッ]

「も、もしもし〜…」

いくつかあるボタンの中で小さく点滅する所を押して、電話のように問いかける。


『よかった。持っていてくれたか…』

「き、きょ〜ちゃん!?」

時計のどこかにつけられたスピーカから聞こえてきた声は間違いなく鏡也の声であった。

「えっ!? 鏡也先輩!?」
「私たちの携帯は使えないのにどうして…」
『フハハハ、我らオラクルに不可能は存在しないのだよ』
「えー…」

確かにこの人たちなら出来そうだなと納得しがちの癒子とナギ。
まだ二人よりも付き合いが短い静寂だけが納得がいかなそうな顔をしている。

「え〜っと、それできょ〜ちゃんは今どこにいるの〜?」
『ん? 今はCエリアの第2通路の隔壁前』
「そ、それって今私たちがいるところじゃ…」

そう、鏡也がいるのは最後の希望にと辿り着いた場所の付近であった。

『ワォッ! それは好都合…』
「きょ〜ちゃん?」
『本音、扉付近にいる子をちょいとばかし遠ざけてくれないか』
「え、うん。いいけど…」
「それでどうするんですか?」
『ん? ああ、今からここの扉を破壊する』
「そんなのどうやって…」
『それはま〜…ドカンっと』
「ど、どかんっ!!!」

「「「「っ!!!???(ビクッ!!」」」」

ナギの叫び声に周りにいた女子たちが驚く。

『ハッハ
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