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インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第24話「謎のIS」
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アリーナの観客席にて
1組
(
一夏
)
と
2組
(
鈴音
)
の試合を観ていた新入生たちであったが、突如受けた衝撃に悲鳴をあげ、気がづくと緊急用の隔壁が作動しており観客席を被っていた。
事態を上手く読み込めずどうするべきかと各々の生徒が判断に困っていたところ、たまたま(仕事の配置で)その場に居合わせた少数の上級生の指示に従い避難を始めていたのだった。
だか――、
「…ここもダメ」
「そんな!? もうここしないのよ!!」
2年生である彼女たちは緊急用対策マニュアル通り、下級生を連れて避難ルートを目指していたのだが一向に外へと出れずいた。
そしてここがその最後の場所で1年生の先頭に立って誘導をしていた二人も悲痛の声を上げてしまう。
逃がさないと思わせるような封鎖された隔壁の数々。
外の状況を詳しく知らない二人であったが、システムを乗っ取られ自分たちも外に出られないのかと思ってしまったのだ。
「私たち出られないの…」
「うそ…」
「グスッ…誰か助けて」
「お母さん…」
案内をしてくれた上級生の二人の顔と叫びを聞いてそう不安の声をあげる1年生たち。
「…癒子」
「大丈夫、きっと助けがくるって」
「う、うん…」
その中には一夏たちと別れてアリーナで応援をしていた本音たちもいた。
「っ!?」
「だいじょ〜ぶ、しずしず〜?」
痛みをこらえるように右足首を抑える静寂。
1年1組の纏め役を務めている彼女は率先として避難誘導を手伝っていたのだが、避難する途中で人波にのまれて足を挫いてしまったのだ。
「う、うんこれくらい平気っ〜!?」
「あんまり無理しないで〜。おんぶするよ〜」
「ふふ、ありがとう本音ちゃん」
「いえいえ〜」
いつも通りに振舞いここまで友人やクラスメイトを励ましている本音だが、実を言うと彼女もいっぱいいっぱいであった。
「(どうしよ〜みんな不安がってる。咄嗟に緊急用コードが流れてたから〜先輩たちが救助に動いてくれてると思うけど〜……)」
実際、救助にあたっているのだがそれを知るのはコードの内容を知っている上級生や本音の様なごく一部の例外のみ。
それを知らない殆どの1年生は顔を青くして恐怖におびえたり、助けが来ると友人と抱き合いながら励まし合ったりしている。
もともと整備科志望であった本音は、入学以前から姉の虚や鏡也らにある程度の技術を教わっており、そのさいに対策マニュアルについて聞いたのだ。
本来ならば生徒会役員として、また更識の一員として姉や楯無と行動をともにするつもりであったが、今後忙しくなりこういった行事に中々参加出来なくなるからと姉らに進められ、クラス対抗戦に向けて友人たちと共に一夏のサポートについていたのだ。
「(こん
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