暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第5話 『それを押すだけ』
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も子供ながらすごいと思ったことは覚えている。


「そのぼやぁっとしたままでキータッチするからかな? みんなが見ても驚くと思う」
「へぇ〜、やっぱりベテランさんは違うもんやなぁ」
「それに訓練中、データ収集と並行して私がまとめた訓練プランをみていて、私が依頼する前にもう決定ボタンを押すのを待ってるの。ね、レイジング・ハート?」
<はい。なおかつ彼は私が電算処理したものも、並行して見ています>
「うん。だから、人数分のデータ画面と私たちの画面を同時にキー操作をしている感じ、かな?」


 そこで彼女は食後のティーで口の中を湿らせた。


「すごいできる人なんだ」
「人って見かけによらねぇなぁ」


 フェイトとヴィータが嘆息し、


機械士(マシナリー)というだけあるなぁ」


 はやては感心すると、なのはが気づいたようにはやてのほうを向く。


「そういえば、ジャニカ二佐が言ってたコタロウさんの資格の数ってそんなにあるの?」
「うん。ほんま――」


 そこで通信が入る。


「八神部隊長、今大丈夫でしょうか?」
「大丈夫やよ。そっちこそこっちがご飯中でも大丈夫やろか?」
「お食事中でしたか、それでは――」
「かまへんよ〜」


 ひらひらと手を振る。


「本日の報告なのですが――」


 もう一度、確認を取ってから報告する。しばらくはやてとグリフィスの報告内容を聞き、終わりに近づいたところで、


「すごいよ、コタロウさんの資格の数」


 私もその場にいたんだ。とはやての代わりにフェイトが応える。


「アルトより?」
「見てみるですかぁ?」


 こくりと頷くと、リインが割って入ってきた。


「――以上です」
「どうもありがとな〜」
「……最後にもうひとつよろしいですか?」
「なんや?」
「正直、報告してよい内容か悩むのですが」


 うん? とはやては首を傾げる。


「妖精がいるみたいです」
「……もう一度、いってくれるか?」


 『妖精』という言葉に、そこにいる全員が一旦視線を画面に集中する。
 グリフィスが言うには、スタッフから給湯室の給湯器が壊れているという報告があり、修理を依頼し、来てもらうと直っていたり、通風孔の調子が悪かったのに次の日には直っていたりしているという。ルキノとアルトも医療機器について同様のことを述べている。


「知らないうちに直っているんで、妖精というわけやね?」
「はい」
「不思議なこともあ……ないな!」
「はぁ」


 はやては思う前に答えを出し、はぁと溜息を吐く。


「本人に報告するよう言うておくわ」
「正体をご存知なんですか?
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