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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 湖札とウロボロス、出会いの物語 B
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ことでいいなら、いいよ?」
「じゃあ・・・お兄さんって、“陰陽術”以外にも何かギフトって持ってました?」
「・・・うん、二つ。一つは私も持ってる・・・こんなのなんだけど。」

湖札はそう言って、空間に穴を開けた。

「もう一つは?」
「もう一つは、形の無いものを何でも操れる能力・・・ギフトなんだけど、私が一緒に暮らしてたころは、全然使えてなかった。」
「そのギフト、どうして宿ってるのかって分かりますか?」
「全然分からない。戻った記憶の感じだと、いつ手に入れたのかは分かるんだけど・・・何から与えられた力なのかまでは・・・」

リンはそこで少し考え・・・湖札にいった。

「なら、もしかすると・・・お兄さん、この世界に来てるかもしれませんよ?」
「本当!?」
「わっ!」

湖札はリンの言葉に、ものすごい勢いで反応した。

「ねえ、それ、本当なの!?」
「か、確定ではないですけど、可能性は高いと思います!今回私達が使った召喚は同じ時間に行われた召喚と同じ時間に、同じ世界に対して行われたものに便乗していますから・・・強力なギフトを持った人は、その召喚の候補になるんです・・・」
「確かに、あのギフトなら使いこなせるようになればかなり強いし・・・記憶にあったあれが本領なら・・・」

湖札は考えに考え、かなり可能性が高いことに気付く。
一輝は日本の第三席に入っているし、それも奥義に覚醒していない状態で、だ。
奥義に覚醒せずにその座に入っているのなら“無形物を統べるもの”は使えているはずだし、自分の言霊の矢と同じように封印がかけられていると考えていい。
なら、自分の兄は人類最高クラスのギフト保持者なのではないか?

「・・・ねえ、その辺りの情報って、貴女たちのところで集めれたり・・・」
「できます、けど・・・」
「タダで集める、ってわけにはいかねえな。」

ようやく話に入れた殿下が、湖札にそういった。

「なら、どうしたら?」
「オレたちは、魔王連盟、ウロボロスってところに所属してるんだ。で・・・オマエも入らないか?」
「・・・入ったら、お兄ちゃんの情報、集めてくれるの?」
「ああ。名前、ギフト、特徴、辺りを教えてくれれば、こちらで調べよう。」
「うん、入る!」
「即断即決過ぎません!?」

湖札の即断に、リンが突っ込んだ。

「あ、私、湖札って言います!これから、よろしくお願いします!」
「ああ、よろしく。俺のことは殿下と呼んでくれ。」
「あ、私はリンです!」

ここでようやく三人は自己紹介をした。

「あ、これ。お兄ちゃんの名前と持ってるギフト、性格の特徴。陰陽術のほうは正確なものだけど、もう一つのほうは私の想像だから、一部一部違うかも。」
「書上げまでの時間、短すぎませ
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