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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第224話】
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輝く一夏や篠ノ之が代表になるのが明白だな、これが」


 皮肉ではなく、事実だ。

 何にしてもスターというものが必要だし、一夏はブリュンヒルデの弟で、篠ノ之は篠ノ之束博士の妹で、手掛けた専用機を持ってるのが大きいだろう。


「……そうなるとさ、何で倍率一万以上の難関を抜けたかわからなくなるな。 ISって確か467機だろ? 母さんが作ったPPSはまだ俺の一機しかないが……」

「まあ……そもそも各国が技術だけよこせーっていうのがおかしいのよねぇ……。 まあ、言っても仕方ないけど……。 受験倍率高いのは、それだけIS乗りになりたいのよぉ♪」


 ……それだけでIS学園に来るかな?

 下手したらIS学園って、籠の中の鳥かもしれないな。

 籠が学園で鳥は生徒。


「……やっぱり、PPSを発表した方がいいんじゃないか、真理亜?」

「……ダメよ。 無用な争いを呼んで、下手したら第三次世界大戦が勃発するかもしれないもの……。 PPSの技術も、それに使われてる第二永久機関のエネルギーも……ね。 特に、エネルギーは利権問題に発展しますから……」


 困ったように眉を下げる母さんに、美冬は疑問符を浮かべながら聞き、親父は戦争になると聞いて黙った。

 ……日本は戦争と関係無いなんて、言えないからな……幾ら核を落とされたって言っても。


「……まあ俺たち家族が議論しても仕方ないだろ? ……とりあえずPPSに関してはこのまま親父用の専用機って事で良いじゃん。 な?」

「……かぁーっ、ヒルトは簡単に言ってくれるが……。 なかなか難しいんだぞ、このこのっ」


 肘でつつく親父に――。


「でぇいっ! 親父とイチャイチャしてどうするんだよ! まだ母さんの方が良いってば」

「うふふ、ならお母さんとイチャイチャするぅ?」


 言ってから後ろから抱きついてくる母さん。


「も、物の例えだよ! 暑いんだから離れろよ母さん!」

「うふふ♪ ヒルトったら照れちゃって……なら美冬ちゃんとイチャイチャ?」

「お、お母さんっ!?」


 慌てたように立ち上がる美冬は、顔を赤くしていた。


「も、もぅ……そんな簡単にお兄ちゃんとイチャイチャ何て……」

「うふふ。 良いじゃない? 血の繋がりはあっても兄妹仲良くイチャイチャしたって♪ ……えっちはダメよぉ? 一応一代までなら大丈夫って聞くけど……」

「……しないから大丈夫だって。 ……ったく」


 無理矢理母さんを引き離すと、食べた食器を台所まで下げる。


「さて、時間になるまで俺は寝てるから」

「わかったぁ。 お兄ちゃん、楽しんできてね?」

「未来ちゃんによろしくな」


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