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この夏君と・・・・・・
思考整理
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みると戦闘が行われていた。それは一般人のレベルをはるかに超越していたものだ。敵の正体はよくわからない。傷をつけても全く血が出ず、倒したと思ったら霧散する。謎だらけの存在だ。
 そしてここが一番の問題だ。夏目と俺の意識の食い違い。夏目は術式解放を行っていないと言うが俺は確かにその声を聞いた。そもそも夏目がそれをしないと俺が死にかけることも無かったのだ。夏目が嘘をついているというのならば分かりやすいがあの態度からして嘘ではないのだろう。
 そして最後に夏目は何かに気づいていた。その何か(・・・)もとても気になる。
 ――――まだまだ分かんないことだらけだな。

 

 ――おっと、学校に着いた。俺は腕時計の時間を確認した。八時四十分。一時間目に少し遅れるくらいだな。
 俺はさっきまでの思考を停止して学校の門を通った。
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