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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第223話】
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うわけ無いじゃない、バカ」
……何故か途中から愚痴を溢す鈴音。
まあ中国人は何々するアルよって印象があるからな……主に漫画で。
今はそれ以上に日本と中国の関係は冷えたりしてるが――一応、IS関連があるため、表立っては無いものの、いつか気付いたら【ISは中国四千年の歴史】と言い出しかねないが……。
……まあ、鈴音みたいに物分かりのいい中国人が増えれば問題にはならないんだがな、これが。
「さて、俺も何か飲むかな……。 鈴音も何か飲むか? 見たところ、もう飲んだ後だろ?」
「……うん。 し、仕方ないから今日は奢らせてあげるわよ。 ふふん、感謝しなさいよ。 お礼は出世払いだけどね」
ニシシッと悪びれもせずに笑う鈴音。
「出世払いねぇ……。 中国代表になったら返してくれるのか?」
「そ、そうね。 中国代表になったら自販機事返してあげるわよ」
言って胸を張る鈴音、その動きに合わせて下ろした長い髪が揺らめいた。
「……まあ出世払い出来なかった場合は身体で払ってもらうかな」
「……〜〜〜〜ッ!? な、何言ってんのよッ! このエロ魔神!!」
財布を取り出していると、何を勘違いしたのかベンチから立ち上がると顔を真っ赤にしながら鈴音が言ってきた。
「……? 何でエロ魔神になるんだよ?」
「あ、あんたが身体で払えって言うからでしょ! エッチ! スケベ!」
詰め寄る鈴音に、自販機側へと追い詰められる。
「……てか鈴音、早とちりし過ぎじゃないか? 身体で払えって肉体労働の意味だぞ? いちいちジュース一本でセックスを要求出来るわけないじゃん」
「あ……。 〜〜〜〜〜〜ッ!?!?!?」
言われてからまたも真っ赤に染まる鈴音を見つつ、自分の欲しい飲み物を買って――。
「鈴音は何が欲しい?」
「……な、何でもいいわよ……」
「了解。 じゃあホットなお汁粉――」
「わあっ!? ば、バカ!! そんなの飲める訳ないじゃん! オレンジでいいわよ!」
冗談でお汁粉と言うと、全力で否定してオレンジジュースを頼む鈴音。
何か、からかうと面白いな……。
「……ほらっ」
「あ、あり……がと……」
素直にお礼を言うと、オレンジジュースを受け取る鈴音はプシュッとプルリングを開けるとちびちび飲み始めた。
「……そういやお前がここで一人でいるのって珍しいな?」
「ん? ……まぁね。 あんまり一夏も構ってくれないし……。 アタシって、あいつの何処が好きになったのかなぁって……最近よく考えてるのよね。 ……あんたみたいなのも現れたし、さ」
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