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魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
『第十話』
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 拓斗side

落ち着け俺、おそらく聞き間違いだ。
いくら高町でもそんな大事なことを忘れている筈がない


「……なのは、今なんて言ったの?」


俺と同じ気持ちだったのかユーノはなのはになんと言ったか聞き返した
頼む、聞き間違え出会ってくれ……!!


「だから……起動ってなんだっけ?」





……………





「えぇ(ハァ)!?」

「『我は使命を?』から始まる起動パスワードだよ!」

「ええ?!? あんな長いのおぼえてないよ?」

「も、もう一度言うからそれを繰り返して!」

「う、うん!」


なんということだ、アイツ馬鹿だ、俺は頭を抱える。
デバイスの起動パスワードを忘れるなんて……
ユーノは高町に起動パスワードを教えている。
起動パスワードを言おうとするなのはだったが、敵がそれを待つわけもなく、なのはに向かって跳躍する。
俺が見てられないと飛び出そうとした時、レイジングハートが光りだした。


「レ、レイジングハート!?」

[『スタンバイレディ セットアップ』]


光が広がり、収まった時には、なのはの手に起動したレイジングハートがあった。しかし、バリアジャケット(だったか?)が起動していない。あれではマズイ!


「な、なのは! 防護服を!!」

「え!?」


ユーノが気づき、なのはに伝えるが、魔物が一気になのはに迫る。


「ッ・・・!」

[『プロテクション』]


魔物の爪がなのはに振り下ろされる瞬間、バリアジャケットが展開し、プロテクションが張られていた。それにより魔物が弾き飛ばされる。


(……あと一回くらいいいか)


そんなことを思いながら首にかけているソウルを握る


[いいのか?]

「死神としてピンチでもないのに助けるのは今回で終わりだ」

[おまえがいいなら、俺は何も言わねぇよ]

「ありがとうソウル。 トリガー・オン」


俺はソウルを起動させ守護服(バリアジャケットや騎士甲冑のようなものです by作者)を纏う。
大鎌となったソウルを右手で握りしめ草むらを飛び出す


「あ、あなたは!?」

「死神さん!」


突然現れた俺にユーノは驚き高町は嬉しそうな顔をする
ユーノの反応はわかるが高町はなぜ嬉しそうにする?わからん
俺はそんな一人と一匹を無視し魔物に突っ込んで行く。しかしこの魔物よく見ると


(犬? いや、地獄の番犬といった方が合うな。そんなことはどうでもいいか)


まずは魔物の足元に入り込み前両足をソウルで斬り離し


「次っ!」


前のめりに倒れる魔物の後ろに回り込み後ろ両足を斬り飛ば
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